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モーター スポーツ コラム 2021年3月10日

災害とコロナ

今日も今日とてプッシュ&ルーズ by 高橋 二朗
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2/13(土)に起きた地震により大規模な土砂崩れが発生したエビスサーキット。

天気予報で「所により雨」という表現を聞いたことがありますよね。
これを聞くたびに、<ならば、サーキットは雨かな>と思う。モータースポーツの現場、サーキットは、街の真ん中には無い。郊外、それも山林を切り開いて広大な敷地を造成してそこにコースを造る。

国内のサーキットは、その所在地故に何度となく自然災害の被害を受けてきた。近年の主な被害だけでも2010年の台風9号による静岡県駿東郡小山町の水害、2011年の東日本大震災、2016年の熊本地震。そして東日本大震災から10年。その記憶が消えない去る2月13日に福島県沖を震源とするマグニチュード7.3=震度6強の地震が発生して福島県にあるエビスサーキットが甚大な被害を被ってしまった。
ドリフト愛好家やファンのメッカであるこのサーキットにおいて大規模な土砂崩れが起きて複数のコースが土砂に埋もれ、施設も崩壊してしまった。地震の翌日に多くのテレビ局がその惨状を放映した。同社の熊久保信重代表取締役社長が沈痛な表情で取材対応していた。自身もドリフトドライバーとして活躍した人物。

大量の土砂が崖下のコースに流入。レストランや倉庫などががれき化してしまった。

被害の規模が、予想以上に大きく現在のところ全体復旧の目処が立たない状況。二次災害に注意しつつ被害の調査と復旧の準備を整え、3月6日には一部の営業を再開した。そして、災害支援の寄付金のサイトを立ち上げている。各サイトは、以下の通り。

自然災害だけではない。昨年から現在に至るまで新型コロナウイルスによってモータースポーツのみならず、社会全体が感染拡大防止のために規制、自粛を強いられている。ウイルスに対しては、感染防止対策を行いつつ2021年の本格的なモータースポーツシーズンがスタートしようとしている。人類の歴史を顧みれば、災害と感染症に立ち向かって、そして生き残って来て現在があるというけれど、世界規模で人が人へウイルスを感染させてしまうという目に見えない感染症に直面するとは思っていなかった。各個人がマスクの着用、手洗いと、うがいを励行することが防止対策の基本の基本であり、不要不急の外出もできる限り行わないことでウイルスに対抗しなくてはならない。これを怠らなかったことで、ボクは、おかげさまで感冒の気も昨年から今まで全くない。皆さんもこの基本的な対策をしてまいりましょうね。国内トップカテゴリーのシーズンインは、4月から。新たなるモータースポーツ生活・環境様式で迎える2021シーズン開幕は間近。

文:高橋 二朗

高橋 二朗

高橋 二朗

日本モータースポーツ記者会。 Autosport誌(英)日本特約ライターでもあり、国内外で精力的に取材活動をするモータースポーツジャーナリストの第一人者。1983年からルマン24時間レースを取材。1989年にはインディー500マイルレースで東洋人としては初めてピットリポートを現地から衛星生中継した。J SPORTSで放送のSUPER GTのピットレポーターおよび、GTトークバラエティ「GTV」のメインMCをつとめる。

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