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モーター スポーツ コラム 2021年3月1日

“KYOJO CUPが教えてくれたもの”、女性ドライバー三浦愛にとって転機となった2020年

モータースポーツコラム by 吉田 知弘
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初参戦でシリーズチャンピオンを獲得した三浦愛(#38 LHG Racing YLT)

国内唯一の女性ドライバーのみで争われるレースシリーズ『KYOJO CUP』。元レーシングドライバーで日本人として初めてル・マン24時間レース総合優勝を飾った関谷正徳氏がプロデュースし、2017年にシリーズがスタートしたのが、4年目を迎えた昨年はミュゼプラチナムがシリーズの冠スポンサーに就任したほか、文部科学省の後援も決定するなど、レース界のみならず日本国内での認知度も徐々に上がってきている。

2020シーズンは、コロナ禍の影響でスケジュールの大幅な変更など、一部混乱もあったが、最終戦まで手に汗握る熱戦が繰り広げられ、最終的に三浦愛(#38 LHG Racing YLT)がシリーズチャンピオンを獲得。これまでは全日本F3選手権(現スーパーフォーミュラ・ライツ)で活躍してきた彼女にとって、昨年のKYOJO CUP参戦は大きな“ターニングポイント”となった。

2014年から全日本F3を戦ってきた三浦。開幕大会でいきなりF3-Nクラスで優勝し、2017年にはCクラスで4位入賞を飾るなど、全日本F3界でも一目置かれる存在だった。怪我で一時離脱を余儀なくされる時期もあり、そこから上の結果を出すことができず。スーパーフォーミュラ・ライツに生まれ変わった2020年はシートを獲得することができず、KYOJO CUPに参戦することとなった。

以前から、フォーミュラカーレースでの活躍・ステップアップに強くこだわっていただけに、当時の三浦は、この現実を簡単に受け止めることはできなかった。

「(2020シーズンの体制に関して)最初の正直な気持ちとしては……“超不本意”でした。やぱりSFライツやフォーミュラのレースに軸を置きたいとずっと思っていたし、今でもその思いは変わらないです。だから『私、終わったな……』と最初は思いました」

本人はそう口にはしなかったが、パフォーマンスの高いF3車両を長年ドライブしていただけに、KYOJO CUPへの参戦は“ステップダウン”というイメージを拭い去ることができない部分は少なからずあった。それだけに、開幕前から「全然全勝して当たり前」と自身にプレッシャーをかけていた。

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