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モーター スポーツ コラム 2021年1月22日

タチアナ・カルデロンがSF参戦でみせた“進化”と“可能性”

モータースポーツコラム by 吉田 知弘
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レース後、パドックを回ると、あちこちで関係者がカルデロンの走りを高く評価している声が聞かれた。それと同時に、今後マシンとタイヤ、そしてスーパーフォーミュラというレースに慣れてくれば、周囲を驚かせるようなパフォーマンスを見せるかもしれないと、期待を寄せる声も少なからずあった。

カルデロンも実際に実戦を経験したことで、何を準備しなければいけないか、どんな情報を集めておくことが必要なのかを理解した様子。次戦に向けた宿題を自分に課して、別のレース参戦のために自宅のあるスペインに一旦戻った。

スーパーフォーミュラに対してのモチベーションがかなり上がってきている中ではあったが、彼女にいきなり試練が訪れる……。

新型コロナウイルスによる水際対策のため入国後14日間の自主待機が政府から要請され、第2戦岡山と第3戦SUGOを欠場せざるを得なくなったのだ。

コロナ禍の影響で仕方がないとはいえ、参戦できないと分かった時はカルデロンも落胆したという。それでも、第4戦以降の復帰を見据えて、自宅に設置してあるシミュレーターでオートポリスや鈴鹿サーキット、富士スピードウェイを走り込むなどして、練習に励んだ。

入国時の規制が一部緩和されて、第4戦オートポリスからついに復帰を果たす。走行前の金曜日からチームのピットを訪れ、2ヶ月半ぶりに再会するスーパーフォーミュラのマシンを嬉しそうに眺めていたのが印象的だった。

さらにチームは、カルデロンが欠場を余儀なくされた2戦で塚越広大を代役ドライバーとして起用。国内トップフォーミュラの参戦歴は10年以上で、現行車両のSF19でのレースも経験している。チームとしてもSF19の経験がない分、塚越が加入したことでマシンのセットアップが進み、カルデロンが復帰する頃には戦闘力が上がった状態となっていた。これも、後半戦の彼女の快進撃の手助けとなった。

カルデロンが復帰後の第4戦以降は本人、チームとしても力を上げた。

そこからの彼女の進化は目を見張るものがあった。ポイント圏内でフィニッシュできないものの、ライバルに簡単に引き離されないようなレースを披露。第6戦鈴鹿では度重なるセーフティカー導入で接近戦のバトルが続いたが、そこでもしっかりポジションをキープして12位を獲得した。

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