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モーター スポーツ コラム 2021年1月20日

2020スーパーフォーミュラ総集編:“悔しさ”から手にした“力強さ”……山本尚貴、2度目の国内二冠への道のり

モータースポーツコラム by 吉田 知弘
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第1戦もてぎでは、他車の接触もありノーポイントとなり、第2戦岡山でもトップ争いが加わることができず6位に終わった。それでも、山本は「チャンピオン争い」を強く意識しているコメントを繰り返していた。第3戦SUGO、第4戦オートポリスでは表彰台に立つものの優勝はできず。山本は悔しい表情を見せながらも「チャンピオン争いを考えるとポイントを積み重ねることができた」と前向きに捉えようとしていた。

第3戦SUGOにて今シーズン初表彰台に上った山本尚貴(右)。シーズン序盤は平川亮(左)の強さが目立った。

最終的にチャンピオンを奪い返すため、山本は悔しいレースが続いても気持ちを切らすことなく前に進んだ。

そんな中、ターニングポイントの1戦が訪れる。2019年に悔し涙を流した鈴鹿サーキットだ。スケジュール変更に伴い、例年よりも遅い12月の開催となり、土曜日と日曜日で1戦ずつ行う変則ラウンドとなった。

その1レース目となる第5戦で“鈴鹿で強い山本尚貴”が帰ってきた。午前中の予選で1分34秒533を叩き出しポールポジションを獲得すると、決勝もスタートから後続を寄せ付けない走りでトップを死守。特にレース終盤には1分37秒850のファステストラップを叩き出し、後続のライバルを圧倒。2020シーズン初勝利をマークした。

レース後の記者会見をはじめ、その後応じてくれた取材の中で、山本は杉崎公俊エンジニアへの感謝の気持ちを伝えていた。

「今回は杉崎さんが用意してくれたクルマが素晴らしくて、彼の頑張りなくして、この勝利はなかったです。本当にエンジニアの杉崎さんには頭が上がらないです」

2019年の鈴鹿で経験した敗北は、山本にとっても、そして杉崎エンジニアにとっても悔しいもので、レース後はお互いが「申し訳なかった」と言い合って悔し涙を流していた。ただ、それで終わらせることなく、“今度こそ鈴鹿で勝つため”の準備をふたりで進めてきたのだ。

「得意な鈴鹿だからこそ、2019年の最終戦では全然うまく走れない感覚がありました。それはTEAM MUGENで調子よく走っていた頃のフィーリングが体の中にあって……申し訳ないけど、あの時のフィーリングとはかけ離れていたし、合わせ込むことができませんでした」

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