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Rd5スタート直後の接触で惜しくもリタイアとなった牧野任祐(TCS NAKAJIMA RACING)
この件についてはレースアクシデントという裁定が下ったが、パドックでは少なからず「また大湯か」という雰囲気が漂っていた。いつもはひょうひょうとした振る舞いをみせている大湯だが、精神的にはかなり追い詰められたという。
「最初の開幕戦から失敗というかうまく行かないことが続いて、毎戦毎戦考えて臨んできているのに、それでも毎回何かが起こっていました。それが辛かったですし『なぜ、こんなにうまくいかないんだろう?』と思いましたし、普通じゃありえないことが起きていました。本当にそれが苦しかったです」
「なんとか気持ちを保とうとはしていたんですけど、精神的にもボロボロでどうしていいか分からないという気持ちになっていました。でも……とにかく結果で返すしかないなと思ってこのレース(第6戦)に臨みました」
ルーキーとはいえ、度重なる失敗続きで、周りからの評価は厳しいものがあった。その中で、なんとか立ち直ろうとするも、大湯の心は“折れた”といっても良い状態だった。それでも、自分を信じて応援してくれる人たちの声が、彼の心を支える最後の砦となっていた。
「スポンサーの皆さんも応援してくれているし、ホンダの皆さん、レース関係の皆さん、ファンの皆さんもこういう状況でも応援してくださっているのは分かっていました。それが心の支えになりました。本当に心が折れそうになっていたところを、皆さんの応援が繋ぎ止めてくれていました」
ここで諦めてしまえば、ここまで頑張ってきたことが水の泡……。折れた心をなんとか繋ぎ止め、12月6日の第6戦に向け、大湯は65号車のマシンに乗り込んだ。
予選では前日に山本がマークしたコースレコードを上回るタイムが記録され、ニック・キャシディ(VANTELIN TEAM TOM’S)が1分34秒442を叩き出し、ポールポジションを獲得。それに0.182秒差に迫るタイムで2番手につけたのが大湯だった。
予選後の会見では「「結果を残せるよう、優勝を目指していきたい」と語った大湯。
その約3時間後に行われた決勝レース。トップを走っていたキャシディがエンジントラブルに見舞われてリタイアし、大湯がトップに浮上することになった。このレースも序盤からアクシデントが絶えず、セーフティカーが3度も導入される波乱の展開となったが、残り7周を切ったところでレースが再開されると福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)との一騎打ちとなった。
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