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2020スーパーフォーミュラ第5戦・第6戦プレビュー|コースレコード更新なるか?見どころ満載の“鈴鹿ダブルヘッダー”
モータースポーツコラム by 吉田 知弘これにより、暑い時期と同様に早いタイミングでタイムアタックができるようになることが見込まれているほか、タイヤが冷えている状態でコントールを失ってクラッシュしてしまうというリスクを低減する働きも期待されている。
ただ、現在のスーパーフォーミュラはタイヤのウォームアップの良し悪しで予選結果が大きく左右されるシビアな戦いが繰り広げられている。それだけに、このタイヤウォーマーを使ってのウォーミングアップをどのようにするかという部分も、今週末の勝敗を分けるひとつの鍵と言えるだろう。
もうひとつの大きな変更点は、決勝レース中に使用できるオーバーテイクシステムだ。第5戦に関してはこれまでと変わらず1人あたり最大100秒間使用が可能なのだが、日曜日の第6戦のみ1人あたり200秒まで使用できることとなった。つまり、レース中に使用できるチャンスが単純に2倍になるということで、接近戦でのバトルの際やピットストップでの逆転を狙っている車両にとっては、かなり影響が出てきそうだ。こういった細かい変更点に対して、各チーム・ドライバーともどのように対応してくるのか。非常に注目である。
2017年開幕戦・鈴鹿での中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)
2020シーズンのスーパーフォーミュラも残り3戦ということで、チャンピオン争いも目が離せないのだが、今週末の鈴鹿大会で大きな見どころのひとつとなってきそうなのが“コースレコードの更新”だ。現在の鈴鹿でのスーパーフォーミュラのコースレコードは2017年に中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)が記録した1分35秒907だ。実はそれ以降はコンディションの影響もあって、SF19になって以降もコースレコードを更新することができていない。ただ、公式テストなど“非公式”という形では、1分35秒前半のタイムが何度もマークされている。その中で最も速かったのは2017年3月の公式テストでアンドレ・ロッテラーが叩き出した1分35秒163。昨年12月の合同・ルーキーテストでは福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が1分35秒190をマークしており、いずれも1分34秒台に迫るタイムが記録された。
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