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モーター スポーツ コラム 2020年11月20日

2020SUPER GT第7戦レビュー|不安に襲われ続けた40周……ARTA NSX-GT独走劇の裏にあった福住仁嶺の“孤独との戦い”

モータースポーツコラム by 吉田 知弘
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第3戦鈴鹿でも表彰台争いをしている最中、福住が担当した後半スティントで他車に追突してしまいリタイア。第4戦もてぎでもクラッシュに巻き込まれてしまい戦列離脱を余儀なくされた。

第5戦富士と第6戦鈴鹿では、ともにポールポジションからスタートするも、後半にライバルの逆転を許し3位でフィニッシュ。普通ならば十分に好結果と言える成績ではあるのだが、表彰台に立つ野尻と福住に笑顔はなかった。

そして福住自身にとって、前方グリッドからスタートしながらも、レースで結果を残せないというレースは他のカテゴリーでも続いていた。彼が日本のトップカテゴリーに参戦し始めたのは2018年。FIA-F2と兼務でスーパーフォーミュラに4戦エントリーした。そのデビュー戦となった開幕戦鈴鹿では予選2番手を獲得し、決勝も前半から好ペースで周回を重ねていたが、途中マシントラブルによりリタイア。悔しさを露わにしていた。

スーパーフォーミュラでは速さを見せるも結果が伴わなかった福住仁嶺

2019年のスーパーフォーミュラ第6戦岡山では2番手を快走するも、こちらも途中にスピンを喫してしまいリタイア。

常に速さをみせ上位争いに加わるも、なかなか結果が残らない……。

そういった数々の悔しい思い、苦い経験が悪夢となって、福住を襲っていたのだ。

「前からスタートしてトップで終われないというレースは、別のカテゴリーでもあったし、やっぱり上位からスタートして、そういう(不運で順位を下げる)展開が多かったので、本当に色々な思いが積み重なっていました。今回の後半は(外から見ると)楽なレース展開だったかもしれませんけど、その分やっぱり色々考えちゃうことがあって、特に最後の数周は本当に長く感じました」

彼も話す通り、セーフティカーが解除されて以降は接近戦のバトルになる場面もほとんどなく、ゴールに向かって周回を重ねていくだけの展開だった。一見すると楽なように感じがちだが、こういう独走状態の時の方が集中力が切れがちになる。SUPER GT以外のレースでもトップを独走していたのにミスなどでレースを棒に振ってしまうと言うケースは少なくない。しかも、今シーズンはこういった“レース前半で好調な走りをみせている時”に限って、後半に何かが起きていた。福住が担当した40周は、まさに“孤独との戦い”だった。

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