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モーター スポーツ コラム 2020年10月21日

SUPER GT第6戦プレビュー|ウエイトハンデMAXの戦い、やはり軽さがモノを言う?

SUPER GT by 秦 直之
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GT300はウエイトハンデに屈しない?

第5戦では100kgのハンデをものともしない走りをみせた65号車 LEON PYRAMID AMG。

前回、GT300を制したのは、リアライズ日産自動車大学校GT-Rの藤波清斗/J.P.デ・オリベイラ組で、これがKONDO RACINGにとって、GT300での初優勝ともなった。ランキングでも3位に浮上し、ウエイトハンデ100kg超チームの仲間入りも果たしている。この重さでは、もはや勝ちはおろか、表彰台さえ困難で、それこそ我慢のレースを強いられるだろう。

……と言いたいところなのだが、前回3位に入ったLEON PYRAMID AMGの蒲生尚弥/菅波冬悟組が、そんなセオリーを打ち崩した。このチームも100kg積んでいたからだ! この結果により、数値上のハンデは150kgにも達しているが、上限100kgだから現状維持でもあって、もはや、その勢いは止められないと言ってもいいのではないか。

少なくても優勝は狙えないにせよ、展開や戦術次第では表彰台を狙え得る、ということが明らかになった。100kg積む5チームすべてに当てはまるだろう。というのは、それだけの経験と実力が備わっているからだ。

その上で、今回優勝するのは……となれば、60kgぐらいまでのウエイトを積んだFIA-GT3と、それほどウエイトに苦しんでいないJAF-GTになりそう。FIA-GT3としては序盤戦の苦戦が嘘のように、ここ2戦入賞を果たしている、JLOCランボルギーニGT3の小暮卓史/元嶋佑弥組を、まず筆頭に挙げたい。タイヤとマシンのマッチングが進んだことが好調の理由で、なにより小暮と元嶋が、鈴鹿を非常に得意としているからだ。

第4戦、5戦と連続してポイントを獲得し、調子を上げつつある88号車 JLOCランボルギーニGT3。

JAF-GTでは、マッハ車検GTNET MC86の坂口夏月/平木湧也組、そしてTOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GTの嵯峨宏紀/中山友貴組を挙げたい。この2チームは爆発力を持っているが、それは歯車が完璧に噛み合った時。そういった境地になかなか達せずにはいるが、今回達する可能性もなきにもあらず。これが現在のGT300の面白さでもある。

今回は有観客試合として2回目のレースとなるが、前回やはり人数限定とはいえ、手を振ってくれる、旗を振ってくれる、あるいは熱い視線を注いでくれるファンの存在は、ドライバーたちのモチベーションを高めてくれたようだ。その一方でグッと我慢して、モニター越しに観戦してくれているファンにも感謝したいとも!今回もJ SPORTSでの放映にもご期待していただきたい。

文:秦 直之

秦 直之

秦 直之

大学在籍時からオートテクニック、スピードマインド編集部でモータースポーツ取材を始め、その後独立して現在に至る。SUPER GTやスーパー耐久を中心に国内レースを担当する一方で、エントリーフォーミュラやワンメイクレースなど、グラスルーツのレースも得意とする。日本モータースポーツ記者会所属、東京都出身。

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