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モーター スポーツ コラム 2020年9月29日

【スーパースポーツ世界選手権 第7戦マニクール:プレビュー】ロカテッリがタイトル決定も連勝は止まる

モータースポーツコラム by 辻野 ヒロシ
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とはいえ、アンドレア・ロカテッリ(ヤマハ)が続けてきた連勝街道の記録が天候に翻弄された形とはいえ止まってしまったのは残念です。そのレースもトップを走っていましたし、レース2でもしっかり優勝しましたからね。ロカテッリの全戦全勝記録を見たかったです。

ロカテッリの連勝は9連勝でストップしましたが、開幕から連勝を続けてシリーズを制圧するということは、2輪ロードレースの世界では滅多に起こることではありません。最近では2014年にマルク・マルケスが開幕10連勝を達成したことがありましたが、シーズン後半は勝てないレースもいくつかありました。

MotoGPなどのワンオフのワークスマシンのレースとは違い、スーパースポーツ世界選手権はプロダクションバイク(量産車)ベースのレースです。ライバルも同じ道具を使って行うレースで、これだけシーズン中に強さを発揮するケースは非常に珍しいと思います。しかも、ルーキーばかりではなく、ジュール・クルーゼル(ヤマハ)ら経験豊富なベテランがたくさん居る中ですからね。ロカテッリはスーパースポーツ世界選手権に来て、その能力の高さを結果で知らしめることになりました。

さて、チャンピオンは決定してしまいましたが、次はランキング2位争いが焦点となります。ルーカス・マヒアス(カワサキ)が3レース連続の2位表彰台でランキング2位(159点)となり、第6戦カタロニアを欠場したジュール・クルーゼル(ヤマハ)がランキング3位(146点)に降格。ランキング4位にはマヒアスのチームメイト、フィリップ・エッテル(カワサキ)が124点で迫ります。

ジュール・クルーゼル(ヤマハ)は怪我の回復がマニクールには間に合うとコメントしていましたが、チャンピオンがロカテッリに決まった今は無理をしないという選択もあるかもしれません。となると、エッテルにもランキング3位に浮上する可能性が出てきます。ここ数年、苦しんできたカワサキ勢としてはシリーズランキングを可能な限り上位で終えるためにも、マニクールは重要なレースになりそうです。

文:辻野ヒロシ

辻野 ヒロシ

辻野 ヒロシ

1976年 鈴鹿市出身。アメリカ留学後、ラジオDJとして2002年より京都、大阪、名古屋などで活動。並行して2004年から鈴鹿サーキットで場内実況のレースアナウンサーに。
以後、テレビ中継のアナウンサーやリポーターとしても活動し、現在は鈴鹿サーキットの7割以上のレースイベントで実況、MCを行う。ジャーナリストとしてもWEB媒体を中心に執筆。海外のF1グランプリやマカオF3など海外取材も行っている。

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