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開幕戦を制した平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)
2020年の全日本スーパーフォーミュラ選手権は新型コロナウイルスの影響で、年間スケジュールが大幅に変更され、当初予定していたドライバー全員が揃わないなど困難な状況が続いている。その中で8月末に行なわれた開幕戦では平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)がポール・トゥ・ウィンを果たし、タイトル獲得に向け幸先の良いスタートを切った。
舞台を岡山国際サーキットに移して行なわれる第2戦だが、前回と比べていくつかの変更点がある。
まずは大きな変更点となるのが、レース中のタイヤ交換義務が今回は追加されることだ。
開幕戦のもてぎではサーキットに多くの関係者が集まる時間をなるべく低減するために、予選・決勝を同日開催とし、決勝レースの距離を短縮。さらに給油も禁止するなどのルール変更も行なわれた。
これにより開幕戦のトップ争いはピットストップを行なうことなくスタートからゴールまで走り続け、結果的に順位変動の少ないレースとなってしまったのだが、開幕戦に関しては新型コロナウイルス感染防止対策と政府や日本自動車連盟(JAF)が打ち出していたイベント開催に関する指針に沿って、可能な限り開催規模を縮小することに重点を置いた、ある意味“コロナ対策における緊急的な対応”の中で採用されたレースフォーマットでもあった。
ただ、9月中旬に政府がイベント人数規制の制限緩和を発表したのを受けて、本来のレースフォーマットに戻すべくスーパーフォーミュラも動き出している。その第1段階として今回導入されるのがタイヤ交換義務の追加だ。
タイヤ交換義務が追加となったことで、チーム戦略は開幕戦から大きく変わってくるであろう。
具体的なルールとしては10周目以降でタイヤ交換が可能となり、先頭車両が最終ラップに入るまでに最低1度のタイヤ交換を行なわなければならない。なお、レース距離も開幕戦より少し伸びて51周(188.853km)で争われる。
過去にもピットストップでの逆転劇が見られた岡山国際サーキットでのレース。今回は、このルール変更がどのようなドラマを生むことになるのか。目が離せない。
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