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そこからは、まるで彼らが今季初勝利を飾った第2戦富士を見ているかのように後続を着々と引き離していく走りを披露。25周目にピットインし塚越広大にバトンタッチしても、その勢いは衰えなかった。特に圧巻だったのがレース終盤。ランキング首位を争う36号車のNo.37 KeePer TOM’S GR Supraが接触した際に落下したパーツを回収するためにセーフティカーが導入されたのだ。この時点で17号車は38号車に対して7秒以上のリードを築いていたが、このSC導入で差がリセットされることに。さらにチェッカーまで周回数が少ないこともあり、稀に見るスプリントバトルが展開される様相だった。
しかし、51周目に再スタートが切られると17号車はそれまでの勢いをすぐに取り戻し独走を開始。わずか12周で7.7秒の差をつけて今季2勝目をマーク。ランキング上位陣が下位に沈んだこともあり、第4戦終了時点で塚越/バケット組が首位に躍り出ることとなった。
圧巻の速さを見せた17号車KEIHIN NSX-GT
特筆すべきなのは、今回の17号車は46kgを積んでおりGT500クラスの中で比較的ウェイトハンデが重めだったということ。これだけのハンデを背負いながらライバルを圧倒する走りを見せていたのだ。これには38号車のドライバーふたりも「今回17号車は速かった」と負けを認めるほどだった。
実は塚越とバケットのコンビは昨年から速さをみせており2019シーズンは予選で2度のポールポジションを獲得するなど、際立った速さをみせていながら、決勝では展開に恵まれなかったり、不運なアクシデントやトラブルに見舞われることが多く、1勝も挙げられないままシーズンを終えていた。
「昨年は速さを見せられていたのに作戦ミスとかがあって、なかなか優勝できませんでした。(昨年は)考え過ぎてゴチャゴチャさせ過ぎていた部分があったので、今年はあまり気をてらわずに王道の作戦でレースをしようと決めて、そこは自信を持ってやっています」
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