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一方で、ここ2年間勝利の可能性を感じさせていた僚友のマイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ・マリア・ロペス組7号車は、3年続けてトラブルに泣くことになった。12時間までは快調に走り、トップの座を守っていたが、ターボトラブルに見舞われてしまうことに。「3位という結果は我々が望んでいたものでも、予想していたものでもありません」と小林可夢偉も悔しがった。「今回のトラブルは初めてのこと」というだけに、ここにもコロナの影響があったのかもしれない。
TOYOTA GAZOO Racing 8号車
今回は総合優勝をTOYOTA GAZOO Racingの8号車が飾り、TOYOTA、そして日本にとって忘れられないル・マンとなったが、可夢偉組7号車を含め、その他の日本勢にとってはリスクをとっての参戦だったにも関わらず、運には恵まれないレースとなった。
ハイクラス・レーシング
LMP2クラスではハイクラス・レーシングから参戦した山下健太がスタート直後にレースを大いに沸かせたが、トラブルによりリタイア。同じくLMP2にユーラシア・モータースポーツから参戦した山中信哉も初参戦ならではの苦労を強いられた。
MR-RACING/CARGUY-RACING 70号車フェラーリ488 GTE
また、LM-GTE Amクラスに参戦したMR RACING/CARGUY RACINGの木村武史/ケイ・コッツォリーノも、2年目で大いに自信を深める走りをみせていたものの、トラブルで悔しいリタイアとなった。ただ、彼らが得たものは結果以上のものがあったであろうことはコメントの端々から伝わってくる。2021年のル・マンへ向け、ジャパンパワーのさらなる躍進に期待を高める年となった。
ル・マン24時間レース
筆者も含め、今季は日本からのメディアもスタッフも多くが現地に行くことができず、距離を感じながらル・マンを見届けることになった。「何かが違う」という印象を感じながらのレースとなったのは、きっと表彰台に立ったドライバーたちも感じたはずだ。来季ふたたび、日常と、そして新たなレギュレーション、新世代のマシンとともに6月のレースが楽しめることを願わずにはいられない、2020年のル・マンだった。
J SPORTS 編集部
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