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タイヤ無交換がGT300のカギを握る?
ランキング2位の2号車Cars Tokai Dream28。3年ぶりにSUPER GTへ復帰した柳田真孝と加藤寛規のベテランコンビが躍動している。
GT300も、ここまで予想外の展開が続いている。これまでのセオリーであれば、富士を得意とするのがFIA-GT3で、鈴鹿を得意とするのがJAF-GTだった。ところが、第1戦は埼玉トヨペットGB GR Supra GTの吉田広樹/川合孝汰組が、第2戦はシンティアム・アップル・ロータスの加藤寛規/柳田真孝組が、そして第3戦はGAINER TANAX GT-Rの平中克幸/安田裕信組が優勝と、まったく正反対の展開となっている。
それは「たまたま」であるのかもしれないが、今やJAF-GTもコーナーだけが速いのではなく、またFIA-GT3もストレートだけが速いのではなくなっているのかもしれない。それぞれに進化があるということなのだろう。また、今年からGT300は獲得したポイントの3倍となるウエイトが積まれることから、ひとたび勝てばライバルが同等のウエイトを積んだ後に、また上位につけるという展開が予想されたが、この3チームに関して言えば、積んでなお入賞を重ねており、こう展開を呼び寄せる術にも長けている、ということができよう。
ただストップ&ゴーの繰り返される、もてぎに関しては重さが致命傷になりかねない。加速にもブレーキングにも大きな影響を及ぼすからだ。特にGAINER TANAX GT-Rは、早くも100kg超えとなっており、1ポイントでも稼げれば御の字ということにもなろう。
第3戦では終盤の荒れた展開を制し、ランキングトップとなった11号車GAINER TANAX GT-R。
今回はまた、JAF-GTに最低重量の見直しがはかられ、10〜15kg重くなってしまう一方で、燃料給油リストリクターの緩和も実施される。となれば、タイヤ無交換作戦に討って出るチームが確実に現れるはずだ。前回、ポールポジションを奪った、TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GTの嵯峨宏紀/中山友貴組は、かなりの高確率で! スタートからトップを走りながら、セーフティカーランでマージンをなくして7位に甘んじたものの、復活の速さを大いにアピールしただけに、今回も面白い存在といえそうだ。
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