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モーター スポーツ コラム 2020年9月8日

2020SF第1戦レビュー|5ヵ月遅れの開幕でみた様々な“力強さ”

モータースポーツコラム by 吉田 知弘
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今年からポイントシステムが変更となり、予選ポールポジションには3ポイントが与えられる。さらに午後の決勝レースでも優勝したことで平川が合計で23ポイントをもてぎ大会で獲得。今季のタイトル獲得にむけて、大きな一歩を踏み出した。

この他にも開幕戦では力強い走りを見せたドライバーはたくさんいたのだが、その中で最も印象的だったのがタチアナ・カルデロン(ThreeBonda DragoCORSE)だ。

新型コロナウイルスの影響で来日が難しい状況にあったが、なんとか8月13日に入国を果たし、2週間の自主待機を経てサーキット入り。金曜日の公式テストから誰よりも多く周回を重ね、マシンとタイヤの習熟に努めた。

国内トップフォーミュラにおける女性ドライバーの参戦は23年ぶり。金曜のテストでは積極的に周回を重ねる姿が印象的だった。

まだまだヨコハマタイヤへの理解度が不足していることもあってか、予選ではライバルから遅れをとったカルデロンだが、決勝では安定したペースで走り、一時はほかのドライバーよりも速いラップタイムを刻んでいた。そして、最終ラップには、レース中の接触で後退した山本尚貴(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が背後に迫り90度コーナーでインを突かれた。おそらく多くの人が“さすがにこれは抜かれるな”と思ったかもしれないが、カルデロンは一歩も引くことなく自分のラインを主張する走りを見せ、山本のオーバーテイクを阻止した。

おそらく、あそこまで並ばれていたら諦めるドライバーも多いかもしれないが、カルデロンは違った。

「(山本とのバトルについては)最終ラップで背後につかれてからは、とにかくプッシュして逃げることに集中した。温存しておいたオーバーテイクボタンも使用して、最後までバトルを諦めつもりはなかった」

「決勝レースはキャリアの中で最もタフなレースだったけど、たくさんのことを学ぶことができたし、すごく良い経験ができたレースだった」

普段は笑顔が絶えず、メディアの取材に対しても優しく接してくれるカルデロンだが、いざヘルメットを被ってマシンに乗り込むと、他のドライバーにも負けない強いハートを持っている。そのことを強く感じた瞬間だった。

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