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レイがすでに7勝をマークしているのに対して、ロウズは開幕のフィリップアイランドでの1勝のみ。昨年まで所属していたヤマハのライダーにも先行を許している状態。第4戦アラゴンでは第1レースがリタイア、スーパーポールレースは4位スタートから6位、第2レースは6位スタートから9位と順位を落とすレースが続きました。
もしかするとタイヤのマネージメントに順位を落とす原因があるのかもしれません。その辺りを反省し、別のアプローチのトライができるのが連戦の利点。アレックス・ロウズにとっては浮上する大きなチャンスのレースです。
そして、第4戦アラゴンで登り調子になってきたのが、ホンダです。今季から新型ホンダCBR1000RR−Rでワークス参戦しているわけですが、下馬評に反して強烈な速さを見せつけることはできていませんでした。
しかしながら、アルバロ・バウティスタ(ホンダ)がついにアラゴンの第2レースで3位表彰台に。スーパーポールレースでも速さを見せることができるようになってきて、ポジティブな要素がいっぱいです。第5戦でホンダCBR1000RR−Rはさらなるデータを蓄積することができますし、バウティスタの本来の速さがさらに活かされる第5戦になることを祈りましょう。
一方で残念なニュースも。高橋巧(ホンダ)が所属する「MIEレーシング」がパートナーであるアルテアレーシングとの提携を解消するというニュースが入ってきました。第5戦からはアルテアレーシングの名前が消えることになり、高橋巧は1台体制となります。第4戦のレース1で高橋巧が15位フィニッシュし、初ポイントを獲得したばかりでしたが、それだけに衝撃的なニュースでした。この関係解消が不振の要因をあぶり出すことになり、将来的にポジティブな方向に行けば良いのですが、状況の変化を見てみましょう。
シリーズランキング首位のジョナサン・レイ(カワサキ)とスコット・レディング(ドゥカティ)のポイント差は10点。レイの勢いが増している感じですが、ここからいよいよシーズンは折り返し。6年ぶりの新チャンピオン誕生なるか、それとも6年連続の王座防衛なるか、今季の流れを決める重要な第5戦・アラゴンをお見逃しなく。
文:辻野ヒロシ
辻野 ヒロシ
1976年 鈴鹿市出身。アメリカ留学後、ラジオDJとして2002年より京都、大阪、名古屋などで活動。並行して2004年から鈴鹿サーキットで場内実況のレースアナウンサーに。
以後、テレビ中継のアナウンサーやリポーターとしても活動し、現在は鈴鹿サーキットの7割以上のレースイベントで実況、MCを行う。ジャーナリストとしてもWEB媒体を中心に執筆。海外のF1グランプリやマカオF3など海外取材も行っている。
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