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モーター スポーツ コラム 2020年8月28日

2020SUPER GT第3戦レビュー|MOTUL AUTECH GT-R、ライバルを圧倒し2年ぶりの勝利

モータースポーツコラム by 吉田 知弘
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レース後のパルクフェルメでマシンを降りた松田に駆け寄るクインタレッリの姿は、非常に印象的なものだった。2人ともガッツポーズをして喜びを爆発させるというよりは、今回の勝利を噛みしめているという様子だった。

パルクフェルメでは天を仰ぎ、涙をみせた松田(中央)。

日産勢は2015年を最後にタイトルから遠ざかっており、特にここ数年はライバルメーカーの台頭が目立っていた。その中でも陣営のエースチーム的な立場にある23号車は最低でもシーズン1勝をマークしてきたが、それが昨年はついに未勝利のまま終わることとなった。迎えた今シーズンは開幕戦からGRスープラとFR化したNSX-GTが上位を独占するレースが続いた。日産勢への風当たりが厳しかったが、それでも応援してくれるファンに早く1勝目を届けたいというドライバーやチームの力が、今回の鈴鹿で実った。

「ここまで苦戦してきましたが、今回はクルマのセットもぴったり決まりました。目標としていた“早い段階で1勝”を達成できたことが嬉しいです。次戦のもてぎでは(ウエイトハンデが)重くなりますが、今後もポイントをしっかり稼ぐレースをしたいです」(松田)

「2年ぶりに優勝することができて、すごく嬉しいです。シーズンの最初はまだまだ良いセッティングを見つけられなく開幕戦の時は色々テストをしているような状態でした。第2戦からやっと速さが見えてきたので、第3戦の鈴鹿でさらに微調整してきました。タイヤに関しても今回はアプローチを少し変えて、それが良い方向に働いてくれました」(クインタレッリ)

この2年間、勝利という結果を得られず我々が考える以上の苦労をしてきた23号車。彼らの表情をみれ「1勝の重み」というものを改めて感じたレースだった。

文:吉田 知弘

吉田 知弘

吉田 知弘

幼少の頃から父親の影響でF1をはじめ国内外のモータースポーツに興味を持ち始め、その魅力を多くの人に伝えるべく、モータースポーツジャーナリストになることを決断。大学卒業後から執筆活動をスタートし、2011年からレース現場での取材を開始。現在ではスーパーGT、スーパーフォーミュラ、スーパー耐久、全日本F3選手権など国内レースを中心に年間20戦以上を現地取材。webメディアを中心にニュース記事やインタビュー記事、コラム等を掲載している。日本モータースポーツ記者会会員。石川県出身 1984年生まれ

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