人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

モーター スポーツ コラム 2020年8月25日

【スーパースポーツ世界選手権 第4戦アラゴン】ロカテッリが5連勝、大久保は復帰予定

モータースポーツコラム by 辻野 ヒロシ
  • Line

昨年は全12戦中10戦でヤマハが優勝。ヤマハYZF−R6と共に7勝をあげたチャンピオンチーム「Evan Bros. World SSP Team」のパッケージは最高のレベルにあり、今季は特にアンドレア・ロカテッリの1台に集中している状態ですから、その勢いは続いて当然と言えます。

ランキング2位で追いかけるのもこれまたヤマハ。フランスの人気チーム「GMT94」から参戦するジュール・クルーゼルが5戦中4戦で2位表彰台を獲得していますが、首位のロカテッリとは35点もの差が開き、これ以上差がつくと自力での逆転は厳しい状況になってきます。

ランキング3位はチャンピオン経験者のルーカス・マヒアス(カワサキ)で、第3戦ポルトガルでは2位表彰台も獲得しました。ヤマハ優位の中、カワサキZX−6Rで奮闘するマヒアスの走りはやはり感情移入して見てしまいますね。

そう、「スーパースポーツ世界選手権」は市販車ベースのレースであるがためにベースモデルの素性というのがレースでも性能差として表れてきます。

そんな中、昨年の王者ランディ・クルメナッハーが今季はイタリアの「MVアグスタ」に加入してヤマハに一矢報いるはずだったのですが、。開幕戦・フィリップアイランドではMVアグスタのチームがエンジン規定の違反を犯して失格に。なんとチャンピオンライダーが選んだ万全の体制から一転、クルメナッハーは7月にMVアグスタとの契約を解消しました。

MVアグスタF3 675はラファエル・デローサがポルトガルで3位表彰台を獲得するなどポテンシャルとしては悪くないので、クルメナッハーが走っていればとは思いますが、こういう状況もある意味アンドレア・ロカテッリ(ヤマハ)に風が吹いている要因です。

以前は600ccスポーツバイクに力を入れるメーカーも多かったのですが、近年はニューモデルがなかなか出てこない状況が続いていましたが、先日、なんとホンダがCBR600RRのニューモデル発売を発表。ホンダは600ccスポーツにはもう力を入れないだろうと誰もが思っていただけに驚きましたね。

なるほど、と思った人も多いはず。今季、ホンダに移籍したのが大久保光です。実際にはホンダに戻ってきたという感じですが、通常で考えれば超クラシックモデルになっていて戦闘力が厳しいホンダのチームに移籍するというのはなかなか考えにくいことなのですが、今後ニューモデルの投入があれば、それはヤマハユーザーに対するアドバンテージにもなりますから、これは納得です。

大久保は第2戦の転倒で第3戦ポルトガルを欠場。今回の第4戦・アラゴンからの復帰を目指して療養中です。2週連続で同じサーキットでの戦いとなるだけに、まずはアラゴンでポジティブな要素を掴んで、後半戦も力強い走りを見せて欲しいと思います。

文:辻野ヒロシ

辻野 ヒロシ

辻野 ヒロシ

1976年 鈴鹿市出身。アメリカ留学後、ラジオDJとして2002年より京都、大阪、名古屋などで活動。並行して2004年から鈴鹿サーキットで場内実況のレースアナウンサーに。
以後、テレビ中継のアナウンサーやリポーターとしても活動し、現在は鈴鹿サーキットの7割以上のレースイベントで実況、MCを行う。ジャーナリストとしてもWEB媒体を中心に執筆。海外のF1グランプリやマカオF3など海外取材も行っている。

  • Line

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

J SPORTSで
モーター スポーツを応援しよう!

モーター スポーツの放送・配信ページへ