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モーター スポーツ コラム 2020年7月16日

超変則的な2020シーズン、試される“対応力“

モータースポーツコラム by 吉田 知弘
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イレギュラーなことはこれだけではない。なんとかレース開催までたどり着いたものの、新型コロナウイルスの影響で外国人の入国規制が続いており、開幕戦の出走を断念する外国人ドライバーが続出している。GT500クラスのヘイキ・コバライネン(No.39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra)をはじめGT300クラスでも数名の外国人ドライバーが欠席を余儀なくされた。

GTAも外国人ドライバーの入国可否について関係省庁に働きかけをしているが、入国規制そのものが緩和されない限りは彼の入国の可能性を見出すのは難しい模様。実際にプロゴルフをはじめ他のスポーツ競技でも外国人選手が来日できない事態が発生しており、現段階では例外で対応は期待できないようだ。

これにより39号車はコバライネンに変わって山下健太が参戦することとなり、GT300クラスでも急きょ代役ドライバーを起用することとなった。

そして、各チームの現場体制もコロナ禍で大きく変化することになった。まずチームスタッフは1台あたり16名に制限されるほか、タイヤメーカー、エンジンメーカーの各関係者が各チームのピットを往来することに対しても厳しい制限が設けられる。このため、現場でのオペレーションも通常通りとはいかず、これまでと比べると不便な部分も出てきそうだ。この制限は富士公式テストから導入されているが、各チームとも十分に慣れることができないまま開幕戦を迎えることになりそう。ここでも“対応力”が問われることになる。

多くの制限が課される今シーズン。よりチームの総合力が問われるシーズンになることは間違いない。

こうして、現状で起きていることを列挙するだけでもイレギュラーだらけとなっている2020シーズンのSUPER GT。まさに何が起こるかわからない、何が起きてもおかしくない波乱の幕開けとなるかもしれない。それだけに例年以上に1戦たりとも見逃すことのできないシーズンになることは間違いないだろう。

文:吉田 知弘

吉田 知弘

吉田 知弘

幼少の頃から父親の影響でF1をはじめ国内外のモータースポーツに興味を持ち始め、その魅力を多くの人に伝えるべく、モータースポーツジャーナリストになることを決断。大学卒業後から執筆活動をスタートし、2011年からレース現場での取材を開始。現在ではスーパーGT、スーパーフォーミュラ、スーパー耐久、全日本F3選手権など国内レースを中心に年間20戦以上を現地取材。webメディアを中心にニュース記事やインタビュー記事、コラム等を掲載している。日本モータースポーツ記者会会員。石川県出身 1984年生まれ

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