あっちとこっち　～ル・マン24時間ヴァーチャル~

24時間、大きなトラブルも起きずに、終了したことは、イベントの成功を意味していると思います。事前に危惧していたのは、途中でサーバーが完全にダウンしてしまって途中でレースが終わってしまうのではないだろうかということでしたが、それは無かった。しかし、途中2回サーバーのリセットを行って、再スタートを切っています。レースコントロールが「サーバーに関する事情で赤旗を提示してレースを一旦止めます」とコメントしていたので、これは、サーバーに致命的なトラブルが起きる前に止めて、リセットしたのではないかと推測します。

rFactor2の開発をしたStudio397の代表は、「実は、細かな欠陥があることは事実なので、まだ開発の余地はある」とコメントしています。レースの最序盤で8号車のブレンドン・ハートレー選手がいきなりスピンしてしまったり、フェルナンド・アロンソ選手がGTEクラスのマシンと接触して、ペナルティを受けた件など、各ドライバーがサーバーにアクセスしている地域の通信状況や通信速度、そしてソフトウエア本体に何らかの問題があったことで起こったアクシデントのようです。

こっちの世界では、まだ新型コロナウイルスに気を許してはいけません。仲間と密に楽しめるのは、あっちの世界だけですから・・・。

文：高橋 二朗