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モーター スポーツ コラム 2020年6月12日

変わらなければ

今日も今日とてプッシュ&ルーズ by 高橋 二朗
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どうやって皆さんと触れ合いのチャンスを設けて、楽しんでいただこうかを考えてきました。 2006年からスタートさせた「モータースポーツジャパン」というイベントでのことです。 より多くの方々にもっと、もっと、モータースポーツと触れ合っていただきたいとスタートさせて毎年開催してきましたが、この新型コロナウイルス禍によって、今年初めて事前に開催を中止決定しました。

昨年お台場で開催された「モータースポーツジャパン2019」。J SPORTブースでのトークショーには数多くのファンが集まって頂いた。

この疫病は、触れ合わないことが一番の感染防止対策。【触れ合う】から【触れ合わない】という正反対の努力を強いられているのです。モータースポーツの各シリーズは感染を防止するため、グローバルレベルで当初のカレンダーでは運営できず、数ヶ月遅れで開幕することを決定しています。国内のトップカテゴリーでは、先週の木曜日にSuper GTのプロモーター、GTアソシエイションが改定新カレンダーを発表してくれました。予定されていた全8戦を行う計画なのですが、開催のサーキットは富士スピードウエイ、鈴鹿サーキット、ツインリンクもてぎの三箇所限定。(6月8日に開催を調整していたタイラウンドの中止を決定)

そして、無観客イベントとしてスタート。つまり、モータースポーツファンの入場は叶わないこととなっています。シリーズの中盤にウイルスの感染率が急速に低くなった場合には、開催方式を検討してイベント観戦をしてもらえる可能性があります。イベントを取材するメディアにも受け入れ人数の規制があって、これまで通りに取材を希望すれば受け入れられる状況とは異なっています。6月27-28日に行われる公式テストは、メディアの入場も許されません。ドライバーと人数制限されたチーム関係者だけでテストが行われることとなっています。唯一、オフィシャル放送としてJ SPORTSがその状況をお届けすることとなっています。現在、中継のスタッフがどのようにしてより多くの情報&状況をモータースポーツファンの皆様にお届けできるかを考え中です。コロナウイルス禍以前とは同じような方式でのイベント運営、報道もできない状況となっています。元に戻そうという努力はせずに、新たな形態を模索して速やかに実施することが求められているのです。

一戦でも早く、心配なく、ファンがサーキットに来れるよう、関係者は頭を悩ませている。

先週のことです。ドライバーの谷口信輝選手のブログを読んで、彼の思いに感銘し、同時になぜ自分がそのような発信をできなかったのかを恥じました。再開が正式に発表されて喜ぶだけの自らの稚拙さを思い知らされた次第。
ブログには、モータースポーツファンに対するとてつもなく熱い愛が感じられるメッセージが込められています。ぜひ読んでみてください。

https://ameblo.jp/nob-taniguchi/entry-12601850483.html

文:高橋 二朗

高橋 二朗

高橋 二朗

日本モータースポーツ記者会。 Autosport誌(英)日本特約ライターでもあり、国内外で精力的に取材活動をするモータースポーツジャーナリストの第一人者。1983年からルマン24時間レースを取材。1989年にはインディー500マイルレースで東洋人としては初めてピットリポートを現地から衛星生中継した。J SPORTSで放送のSUPER GTのピットレポーターおよび、GTトークバラエティ「GTV」のメインMCをつとめる。

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