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モーター スポーツ コラム 2020年1月23日

大シャッフルの2020ホンダGT500陣営に見る“世代交代の波”

モータースポーツコラム by 吉田 知弘
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改めてホンダ陣営の2020年GT500体制をみて感じたこと……それは“世代交代”だ。

今までは年上のドライバーと組んでレースに臨んでいた山本尚貴や野尻智紀が、今年は初めて年下のドライバーと組んで参戦することになる。以前はふたりとも先輩についていく若手ドライバーという印象だったが、気がつけば山本は今年で参戦11年目、野尻も(GT300含め)参戦7年目に突入する。成績や走りも含め、今や陣営のエースドライバーという地位を築いている。そのふたりが、牧野任祐、福住仁嶺という“これからのホンダ陣営”を背負っていくドライバーをどう引っ張りながらシーズンを戦っていくのか。楽しみである。

そして、もうひとつのビッグニュースが笹原右京のSUPER GT電撃加入だ。実は昨年末の段階では、どのメディアもストーブリーグ情報として彼の名前を報じていなかった。実際に起用に関する話が進み出したのも年末ごろのことだったようだ。それだけに今回の体制発表で関係者のみならずファンも大きな驚き大きな注目を集めた。

笹原はSRS-F出身で2018年まではホンダの育成枠でレースに参戦していたが、昨年はそこを離れポルシェ・カレラ・カップ・ジャパンやアジアンF3など様々なカテゴリーに挑戦していた。しかし、TEAM MUGENの中野信治監督の推薦もあり、ホンダ陣営の一員として国内トップカテゴリーに臨む。

昨シーズンはポルシェ・カレラ・カップ・ジャパンに初参戦し、10戦中6勝と圧倒的な速さを見せ、総合王者を獲得した笹原右京。

彼にとっては初めての挑戦となるSUPER GTではあるが、参戦1年目から好結果を出せば“その先のステップ”も期待できるだけに、彼の2020シーズンには注目が集まりそうだ。

2020年、ホンダはClass1規定準拠のためにNSX-GTのエンジン搭載位置を他メーカー同様にコックピット前方に移動。市販のNSXとはレイアウトが大きく異なることになったが、ライバルと完全同一コンディションで戦えるとあって、ホンダ内の開発陣やドライバー、チームの士気が非常に高まっているという。

特に昨年はディフェンディングチャンピオンのマニュファクチャラーとしてシーズンに臨んだものの開幕戦での1勝のみに終わる悔しい結果となった分、今季にかける想いも並々ならぬものがあるのは間違いない。

タイトル奪還に向け、新生ホンダ陣営の挑戦が……いよいよ始まる。

昨シーズンは開幕戦・荒天の岡山での1勝(8号車)のみと寂しいシーズンに終わったホンダ陣営。今シーズンの巻き返しに期待したい。

文:吉田 知弘

吉田 知弘

吉田 知弘

幼少の頃から父親の影響でF1をはじめ国内外のモータースポーツに興味を持ち始め、その魅力を多くの人に伝えるべく、モータースポーツジャーナリストになることを決断。大学卒業後から執筆活動をスタートし、2011年からレース現場での取材を開始。現在ではスーパーGT、スーパーフォーミュラ、スーパー耐久、全日本F3選手権など国内レースを中心に年間20戦以上を現地取材。webメディアを中心にニュース記事やインタビュー記事、コラム等を掲載している。日本モータースポーツ記者会会員。石川県出身 1984年生まれ

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