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モーター スポーツ コラム 2019年11月7日

SUPER GT第8戦レビュー:GT500もGT300も、ポイントリーダーが順当に王座を獲得!

SUPER GT by 秦 直之
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GT300の序盤は、リアライズ日産自動車大学校GT-Rがリード

GT300ではMcLaren 720Sを駆るパロウのリードから、レースは開始された。リアライズ日産自動車大学校GT-Rの平峰がこれに続き、3番手スタートだったLEON PYRAMID AMGの菅波冬悟は5番手に後退。ARTA NSX GT3の高木が4番手に浮上し、早くも王座獲得の安全圏内に入っていく。

平峰がトップに立ったのは、6周目の90度コーナー。軽い接触があり、パロウは押し出されて、続くビクトリーコーナーではGAINER TANAX GT-Rの安田裕信にもかわされてしまう。8周目の5コーナーで高木が3番手に浮上し、タイヤ選択を誤ったというパロウは、その後も順位を落とすこととなる。

そのまま平峰は逃げ続けていく。一方、それよりハイペースでの追い上げを見せていたのが、K-tunes RC F GT3の新田だった。13周目には8番手にまで浮上し、ミニマムの16周目には早くも阪口に交代。タイヤは4本とも交換する。次の周には4番手を走るARTA NSX GT3もピットイン。福住への交代と併せて、こちらもタイヤは4本とも交換する。一方、トップを争うリアライズ日産自動車大学校GT-Rと、GAINER TANAX GT-Rは21周目に同時ピットイン。この2台の位置関係は保たれたままだったが、フェネストラズと平川の前には、なんとLEON PYRAMID AMGの蒲生尚弥が! 18周目のピットでタイヤは無交換、ロスを最小限としていたのが功を奏したのだ。

王座はARTA NSX GT3が獲得。トップ争いには最終ラップにドラマが

一方、ARTA NSX GT3の福住は4番手。もはや、このポジションを守ればいい。ところが、31周目に2番手を走行していたリアライズ日産自動車大学校GT-Rが突然ヘアピンの立ち上がりでストップ! すぐに再始動はなったが、5番手に交代。福住は表彰台に上がれる位置につけることとなる。その間に、蒲生のトップはより安泰なものとなった。また、一向にスピードの衰えがなかったのがK-tunes RC F GT3。44周目の1コーナーでは阪口が福住をかわすまでとなるが、これは福住があえて無理をしなかったからのよう。だが、こうなると予選17番手だったことが悔やまれる……。

大差をつけて今季初優勝、もてぎ3年連続優勝を飾るかと思われた、LEON PYRAMID AMGながら最終ラップに突然スローダウン! ガス欠症状に見舞われ、かろうじてチェッカーを受けることに。その脇をGAINER TANAX GT-Rが駆け抜けていき、無念の2位に甘んじた。GAINER TANAX GT-Rの平中と安田は今季2勝目を挙げて、ランキング3位にも浮上した。「タナボタではありましたが、常にあのポジションをキープしていたから勝てたわけで。完璧なレースができたと、僕は思っています」と平中。

そして4位でゴールのARTA NSX GT3は、もちろんチャンピオンを獲得。福住にとってはルーキーイヤーで、そして高木は実に17年ぶりの王座返り咲きとなった。「セットアップの面で後半、仁嶺につらい思いをさせてしまったんですが、その中でも年間通して全戦でポイントを獲れたのが大きかったと思います。これもチームやサポートしてくれた皆様のおかげです。本当にありがとうございます!」と高木。そして、「自分がレースを落とさない、ミスをしないようにと最後まで集中して走りました。チャンピオンを獲れて本当に良かったです。亜久里さんを始め、チームのみんな、ご支援してくれた皆さんに本当に感謝したいです」と福住も感謝の念を欠かさなかった。

文:秦 直之

秦 直之

秦 直之

大学在籍時からオートテクニック、スピードマインド編集部でモータースポーツ取材を始め、その後独立して現在に至る。SUPER GTやスーパー耐久を中心に国内レースを担当する一方で、エントリーフォーミュラやワンメイクレースなど、グラスルーツのレースも得意とする。日本モータースポーツ記者会所属、東京都出身。

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