人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

モーター スポーツ コラム 2019年9月26日

【スーパースポーツ世界選手権 第10戦フランス】カリカスロ優勝で王座争いは10点差に

モータースポーツコラム by 辻野 ヒロシ
  • Line

今季からは「スーパースポーツ世界選手権」に一本集中しているフランスの人気チーム「GMT94」はクルーゼル、ペロラーリに加えて、フランス戦では若手ライダーのマキシミリアン・ボウ(ヤマハ)が加わり3台体制に。チャンピオン争いの条件は厳しくとも、チームとしてはクルーゼルを地元で何とか優勝に導きたいところでしょう。

そして、ランキング4位も地元の元王者、ルーカス・マヒアス(カワサキ)。今季からカワサキのトップチーム「カワサキ・プセッティ・レーシングチーム」に移籍したフランス人ライダーはここ3戦連続で3位表彰台を獲得。ヤマハとカワサキの差が徐々に詰まってきていることを予感させるチャンピオン経験者らしい走りを見せています。

ランキング5位には日本人ライダーの大久保光(カワサキ)。前戦ポルトガルでは7位フィニッシュ。チームメイトのマヒアスが3位に入ったため、彼とのポイント差は16点差に広がりましたが、このままシングルフィニッシュを続けていけば、日本人歴代最上位のランキング5位は維持できる状況にはなってきています。

その大久保は同じフランスで開催された伝統の「ボルドール24時間レース」にカワサキのチームから参戦し、17位完走。エクスペリメンタルクラス(=実験的挑戦をするマシンのクラス)でクラス優勝を果たしました。1000ccのバイクに乗った後、600ccでレースをするとスピードが向上するパターンはこれまでも鈴鹿8耐とその後のMoto2などのレースでもよく見られます。高いスピード域に慣れて、より攻めやすくなるというのが定説ですし、24時間レースの舞台・ポールリカールは超ロングストレートがあり、刺激的なスピード領域です。それを前週に経験した大久保がチームメイトのルーカス・マヒアス(カワサキ)を上回れるか、大いに期待しましょう。大久保は昨年のマニクールでは9位のシングルフィニッシュ達成。今季は昨年に比べて争うポジションがずっと前方になっていますから、今度こそ表彰台に立つ大久保が見たいものですね。テレビの前で応援しましょう。

「スーパースポーツ世界選手権」 には今季参戦4年目となる日本人ライダー、大久保光(カワサキ)が出場しています。カワサキに移籍して2年目となる今季はチームメイトのルーカス・マヒアス(カワサキ)と同じパッケージのバイクを獲得し、ようやくしっかり戦える体制が整っています。その環境で大久保は実力をいかんなく発揮し、第5戦・イモラでは自己ベストとなる4位フィニッシュを達成。表彰台獲得まであと一歩のところまで来ています。

ただ、今季もヤマハユーザーの優勢は変わらずで、カワサキはまだ第二勢力に甘んじているのが現状です。改造範囲が大きいわけでは無いスーパースポーツ世界選手権ではオートバイの素性が大きく成績を左右してしまいますから、カワサキはヤマハに対して真っ向勝負ができない状況は否めません。しかしながら、大久保は現在ランキング5位に付けており、過去に同選手権に参戦したライダーの中で最上位のランキングでシーズンを終えるべく奮闘しています。

そんな大久保は夏のサマーブレイク中には鈴鹿8耐に参戦。ギリギリまでチームが決定していなかった大久保でしたが、カワサキのプライベートチーム「メビウスグリーン 八尾カワサキ」から参戦し、53位完走。1000ccのバイクに乗ることで彼自身は良い経験になったことでしょう。そして9月21日〜22日にフランスで開催されるボルドール24時間レースにもカワサキZX−10RRでの出場が決定しました。これからシーズン終盤戦で重要な時期ですが、これからをも見据えた挑戦が600ccのスーパースポーツ世界選手権のレースに良い効果をもたらすことを期待したいですね。

  • Line

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

J SPORTSで
モーター スポーツを応援しよう!

モーター スポーツの放送・配信ページへ