人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

モーター スポーツ コラム 2019年9月5日

SUPER GT第6戦プレビュー:2連勝中のWAKO’S 4CR LC500、“油断大敵”なオートポリス戦へ

モータースポーツコラム by 吉田 知弘
  • Line

実際に昨年度のシリーズチャンピオンであるNo.1 RAYBRIG NSX-GTのジェンソン・バトンも「6号車がこれだけポイントを稼いでしまい、正直逆転するのは難しい状況になった。でも、忘れてはいけないのが“このレースはSUPER GTである”ということだ。ウェイトハンデのシステムがあって、誰にでも勝つチャンスはある。僕たちもオートポリスでは純粋に優勝だけを狙っていく」とコメントしていた。もちろん、1号車以外にも「この第6戦がチャンピオン争いをかけたラストチャンス」と考えているチームは多くいるだろう。

いくら16ポイントのアドバンテージがあるからといって、ここで気を抜いてしまえば、一気に逆転されるだけでなく、チャンピオン争いの流れも変わってしまう可能性も十分にある。2連勝できたからと言って、浮き足立つようなことがあってはいけないのだ。

しかし、チームを率いる脇阪寿一監督は、そういった部分も全て想定内という様子。第5戦富士での勝利後も「自分たちがミスなくベストを尽くして、さらに色んなラッキーなど他力本願な部分も全部利用して、この第6戦までに何ポイント稼げるか。それが一番重要だし、(第5戦で優勝できたからといって)当初の計画からは何ら変わりはないです」と、より一層気を引き締めていたのが印象的だった。

6号車がさらにポイントを積み重ねることができるのか? それともライバルたちが一気に差を縮められてしまうのか? 悲願のタイトルを狙う6号車陣営にとって、決して気を緩ませてはいけない、まさに“正念場のレースウィーク”となりそうだ。

GT300はJAF-GT、マザーシャシー勢の逆襲に期待

一方、GT300クラスのチャンピオン争いは第5戦富士を終えて接戦となっている。ここまで全戦でポイントを獲得している高木真一/福住仁嶺組のNo.55 ARTA NSX-GTが36.5ポイントでランキングトップ。平峰一貴/サッシャ・フェネストラズ組の#No.56リアライズ日産自動車大学校GT-Rが4.5ポイント差で2番手、さらに新田守男/阪口晴南組のNo.96 K-tunes RC F GT3が6.5ポイント差で3番手につけている。この他にもGT3車両を使うチームが上位を占めているが、今回のオートポリス戦で注目が集まるのがJAF-GT、マザーシャシー勢だ。

なかでも今回有力候補と目されているのが井口卓人/山内英輝組のNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORTと松井孝允/佐藤公哉組のNo.25 HOPPY 86 MCだ。両チームとも、ここオートポリスは得意としており2年前には優勝争いを繰り広げたこともある。さらに今回はウェイトハンデの差が最も大きくなる第6戦で、61号車は34kg、25号車は32kgと上位と比べるとかなり軽い状態で臨める。

第5戦富士の翌週に行われたスポーツランドSUGOでの公式テストでも、この2台は速さをみせており、両陣営のコメントを聞いてもオートポリス、SUGOと続く9月の連戦で優勝を狙っている様子だった。

ここまで強さをみせているGT3勢に対し、一矢報いることができるのか。こちらも目が離せない。

文:吉田 知弘

吉田 知弘

吉田 知弘

幼少の頃から父親の影響でF1をはじめ国内外のモータースポーツに興味を持ち始め、その魅力を多くの人に伝えるべく、モータースポーツジャーナリストになることを決断。大学卒業後から執筆活動をスタートし、2011年からレース現場での取材を開始。現在ではスーパーGT、スーパーフォーミュラ、スーパー耐久、全日本F3選手権など国内レースを中心に年間20戦以上を現地取材。webメディアを中心にニュース記事やインタビュー記事、コラム等を掲載している。日本モータースポーツ記者会会員。石川県出身 1984年生まれ

  • Line

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

J SPORTSで
モーター スポーツを応援しよう!

モーター スポーツの放送・配信ページへ