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モーター スポーツ コラム 2019年7月31日

SUPER GT第5戦プレビュー

SUPER GT by 秦 直之
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ダークホースはMcLaren。前回のレーススキップにはきっと理由がある!


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GT300においてはFIA-GT3、とりわけターボエンジン搭載車が富士で有利とされてきたが、最近はセクター2、セクター3を速く走れることで、旋回自慢のJAF-GTも侮れないラップタイムを記すようになった。第2戦の富士では、予選2番手をHOPPY 86 MCの松井孝允/佐藤公哉/土屋武士組が、3番手をADVICSマッハ車検MC86マッハ号の坂口夏月/平木湧也/玉中哲二組が奪っていることから、そのことは明らかである。
しかし、依然として決勝でのコンスタントラップに勝るのはFIA-GT3であり、エンジンパフォーマンスに物を言わせ、ストレートで難なくJAF-GTをかわしていくのだから、やはり有利であるか。ただ、絶対とは言い切れないのは4回のピットストップ、すなわち給油回数が多くなるため、燃費では劣る分、ピットでの停止時間は長くなる。すると、JAF-GTにも可能性はある?
翻って、コースとの相性は間違いなくGT-Rがいい。これは断言できる一方で、有力どころは揃ってウエイトハンデに苦しんでいるだけに、それぞれいかに高得点を稼ぐかにターゲットを移しているはずだ。これはポイントリーダーのARTA NSX GT3を駆る、高木真一/福住仁嶺組にも当てはまるだろう。


となれば、前回の勢いで……という点においては、LEON PYRAMID AMGの黒澤治樹/蒲生尚弥組が前回3位とあって、注目すべき存在となる。本来、メルセデスAMGは、チャーンはもちろん、富士といった高速コースを得意としていないが、このチームが長丁場の戦術に長けるということと、マシンはBoPの見直しで15kg重くなるものの、リストリクター径が34.5mm×2から36mm×2に改められることが、いい影響を及ぼすのなら可能性は広がってくる。
また、ダークホースとして注目されるのは、McLaren 720Sの荒聖治/アレックス・パロウ組だ。ここまで目立った成績は残せていないものの、BoPの見直しで5kg軽くなって、車高が前後5mm下げられている。それ以外にも、ここまでの苦境に対し、何らかの対策を施してくると勝手に予想しているのだが、前回のレースをスキップしたのはきっと訳があるとも。いずれにせよGT500以上に、GT300の戦いは混戦になるのではないだろうか?

文:秦 直之

秦 直之

秦 直之

大学在籍時からオートテクニック、スピードマインド編集部でモータースポーツ取材を始め、その後独立して現在に至る。SUPER GTやスーパー耐久を中心に国内レースを担当する一方で、エントリーフォーミュラやワンメイクレースなど、グラスルーツのレースも得意とする。日本モータースポーツ記者会所属、東京都出身。

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