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モーター スポーツ コラム 2019年6月28日

スーパーフォーミュラ第3戦レビュー:完璧な勝利の裏にあった“一貫したテーマ”

モータースポーツコラム by 吉田 知弘
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2019年の全日本スーパーフォーミュラ第3戦SUGO。週末を通して様々な波乱があったが、その中で際立った走りを見せたのが2018年のシリーズチャンピオンである山本尚貴(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)だった。

金曜日の専有走行から良い手応えを感じていた山本は、今回2グループ制で行われたQ1のB組でトップ通過を果たすと、続くQ2では1分03秒953を叩き出しコースレコードを更新した。最終Q3ではクラッシュ車両が発生し赤旗中断。残り時間はまだ残っていたが、そのまま予選終了のアナウンスが出され、それまでに好タイムを記録しており今季初のポールポジションを獲得した。

十分な説明がないまま赤旗中断からセッション終了となり、山本も納得いかない表情を見せたが、今週末の彼の好調ぶりを考えると、仮に最後まで予選が行われていたとしても彼がポールポジションだった可能性が高かったことは間違いないだろう。

そして何より圧巻だったのが決勝レースだ。山本はスタートからゴールまで全く危なげない走りを見せ、後続を寄せ付けない力強い走りをみせた。レース後には関係者やファンから「チャンピオンらしい完璧な走りだった」と彼を賞賛する声が多かったが、その裏にはしっかりとしたレースの組み立てと一貫した“テーマ”があったのだ。

ポールポジションから抜群のスタートを決めトップを死守した山本は、1周目から後続を引き離しにかかった。予選までのパフォーマンスを考えると、後続を順調に引き離し独走状態になるかと思われたが、彼は“あえて”そうしなかったのだ。

実際にレース序盤のラップタイムをみると、2番手のルーカス・アウアー(B-MAX Racing with motopark)、3番手の牧野任祐(TCS NAKAJIMA RACING)の方がペースが良く、10周目を終えた段階での山本とアウアーの差は、わずか2秒。逃げるつもりが逆に彼らを引き離せていないように見えた。しかし、この状況は山本にとっては“計算通り”の展開だったという。

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