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モーター スポーツ コラム 2019年7月12日

【スーパーバイク世界選手権 第9戦アメリカ】カワサキ逆襲でレイがランキング首位を奪取!

モータースポーツコラム by 辻野 ヒロシ
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やはりこの戦い方がレース数が多いスーパーバイク世界選手権を制するための正攻法なのでしょう。3レース制になり、日曜日朝のスプリントレースにも約半分のポイントが付くので、今季はフィニッシュすることの重要性が増しています。それを熟知しているジョナサン・レイ(カワサキ)はバウティスタに対して全く手が出せないレースでも、確実に2位を取り続けてきたことでランキング首位に浮上できたのです。

さて、そんな二人の一騎打ちとなりそうな後半戦ですが、ターニングポイントとなるのが今回のラグナセカ。昨年もジョナサン・レイ(カワサキ)は2連勝を飾っていますし、今の勢いでいけば彼のパーフェクトウィークも可能性が高いでしょう。ここで3連勝すれば、現在24点も開いている差を少なくとも37点に広げることができます。

一方でアルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)はラグナセカは2012年以来7年ぶりの走行となり、MotoGPクラスで彼が最も成績が良かったランキング5位を記録した2012年でさえ8位フィニッシュ止まり。2010年、11年に関してはリタイアに終わっている、あまり相性が良いとは言えないサーキットなのです。ここでリタイアをしてしまうとバウティスタはレイに大きな差をつけられてしまいますから、着実に上位フィニッシュすることがサマーブレイク明けに形勢逆転するための必須条件となります。まさにチャンピオン争いの行方を左右する1戦と言ってよいでしょう。

ランキング3位にはミサノのフリー走行中に転倒し、ミサノのレースを欠場したマイケル・ファンデルマーク(ヤマハ)がレイから170点差で続いています。逆転はかなり現実的ではない条件にいますが、ファンデルマークは鈴鹿8耐への出場を目指すために即座に負傷した手首の手術を実行し、なんとドニントンパークのレースに出場。全てのレースを8位でフィニッシュし、最低限取っておくべきポイントを加算しました。

ファンデルマークは鈴鹿8耐への出場も問題なさそうな雲行きで、ラグナセカでも怪我を悪化させないように配慮しながら、きっちりとポイントを取りに来ることになるでしょう。ただ、ランキング4位のチームメイト、アレックス・ローズ(ヤマハ)が14点差に迫っています。

文:辻野ヒロシ

月末に鈴鹿8耐を控えるジョナサン・レイ(カワサキ)、レオン・ハスラム(カワサキ)、トプラック・ラズガットリオーグル(カワサキ)、マイケル・ファンデルマーク(ヤマハ)、アレックス・ローズ(ヤマハ)、清成龍一(ホンダ)は8耐テストをスキップし、スーパーバイク世界選手権に集中するという形になりましたが、彼らの8耐に向けたコンディションを見るという意味でも今回のラグナセカは興味深い戦いになりそうです。

辻野 ヒロシ

辻野 ヒロシ

1976年 鈴鹿市出身。アメリカ留学後、ラジオDJとして2002年より京都、大阪、名古屋などで活動。並行して2004年から鈴鹿サーキットで場内実況のレースアナウンサーに。
以後、テレビ中継のアナウンサーやリポーターとしても活動し、現在は鈴鹿サーキットの7割以上のレースイベントで実況、MCを行う。ジャーナリストとしてもWEB媒体を中心に執筆。海外のF1グランプリやマカオF3など海外取材も行っている。

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