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モーター スポーツ コラム 2019年7月6日

【スーパースポーツ世界選手権 第8戦イギリス】ドニントンで勝つのはまたもエヴァンブロス・ヤマハの2人か?

モータースポーツコラム by 辻野 ヒロシ
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ヤマハYZF−R6が現在の600ccクラスで最強マシンであるのは疑いようのない事実ですが、今季から2台体制となった「Evan Bros. World SSP Team」がここまで独走体制を築くとはシーズンが始まった当初は想像もしませんでしたね。昨年、サンドロ・コルテセ(現・スーパーバイク世界選手権)を起用して彼を王者へと導いた「Kallio Racing」はトーマス・グレインディンガー(ヤマハ)がランキング6位、イザック・ヴィニャーレス(ヤマハ)がランキング8位と低迷しています。

ランキング首位をチームメイト同士が争う「Evan Bros. World SSP Team」はイタリアに拠点を置くチームで、レーシングチームの結成は1985年と古いのです。元々はファビオとパオロのエヴァン兄弟が自身のレースをするためのチームでした。2010年代になってイタリア選手権などにチームとして参戦するようになり、600ccのヨーロッパ選手権で頭角を表すようになったのです。2016年から「スーパースポーツ世界選手権」に参戦するようになった、まだ3年目のシーズンという新興チームなのです。

実はフェデリコ・カリカスロ(ヤマハ)はヨーロッパ選手権時代からこのチームで共に戦ってきた仲間であり、ホンダCBR600RRで2016年に「スーパースポーツ世界選手権」にデビューした年もライダーはカリカスロの1台体制でした。翌2017年にカリカスロはヤマハのトップチーム「GRT Yamaha」に移籍。カリカスロと共に戦ってきたチームでしたが、そのまま「スーパースポーツ世界選手権」でチームを維持。2018年にはマシンをヤマハにスイッチし、ヤマハ・スイスとの契約でランディ・クルメナッハー(ヤマハ)を起用。いきなり第2戦・タイで優勝するなど、チームは大躍進を果たしました。

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