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モーター スポーツ コラム 2019年7月3日

SUPER GT第4戦レビュー

SUPER GT by 秦 直之
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レース後半に相次いだドラマ。最後の最後に栄冠をつかんだのは……

34周目、GT500車両のアクシデントを見て、SCが入るだろうと判断したD’station Vantage GT3がピットイン。藤井との交代と併せ、タイヤは右側2本だけの交換とした。逆に判断をしたのがグッドスマイル初音ミクAMGだったが、実際にSCは入ってしまったからたまらない。SCラン中のピットインは禁じられているから、必然的にステイを余儀なくされてしまう……。
リスタート後にグッドスマイル初音ミクAMGがピットに入り、大きく順位を落とした後に、トップに返り咲いていたのは、もちろんリアライズ日産自動車大学校GT-R。D’station Vantage GT3も真後ろにつけていたものの、バックマーカーに行く手を阻まれたばかりか接触も。その際に無交換だったタイヤにダメージを負い、やがて順位を落とす羽目になる。代わって2番手に浮上したのは、GAINER TANAX triple a GT-R。しばらくは1秒強の間隔で、着かず離れずの展開を続けていたが、ゴールが近づくにつれ、石川のペースが平峰を上回るようになる。一方、その後方ではGAINER TANAX GT-Rの平中に、LEON PYRAID AMGの蒲生も急接近。この順位が保たれたなら、チャーンサーキットと相性が良いとされるGT-Rが表彰台を独占することとなる。それぞれ逆転の決め手を欠いているようには見えてはいたが、追われる方の厳しさの方が圧倒的だったようだ。
最終ラップにドラマは起こる。ターン5でGT500の車両、しかも同じKONDO RACINGのリアライズコーポレーションADVAN GT-Rに進路を譲った平峰のインを、石川がスパッと刺していき、待望のトップに浮上! さらに同じ場所でGAINER TANAX GT-Rの平峰もスピンを喫し、その脇をすり抜けていったLEON PYRAMID AMGが前に出ることに成功する。それまでかけ続けていたプレッシャーが効いたようだ。
GAINER TANAX triple a GT-Rが今季初優勝。星野がタイで3勝目をマークして、石川はSUPER GT初優勝を飾ることに。リアライズ日産自動車大学校GT-Rは悔しい2位ながら、初めての表彰台に立ち、LEON PYRAMID AMGも今季ベストとなる3位を獲得。HOPPY 86 MCは4位でのフィニッシュに成功した。5位はマネパ ランボルギーニGT3の小暮卓史/元嶋佑弥組で、予選22番手から激しい追い上げを実らせていた。

「予選は、決勝のペースを重視したこともあって7番手になっちゃったんですが、レースのペースは自分たちがいちばん速いと信じて、僕はスタートからガンガン行って。3番手まで上がることができたし、チームもいいピット作業で少し追いついて、さらにSCで差も縮まるという、運にも恵まれました。京侍の走りも安心して見ていられたんですが、ファイナルラップで逆転までしてくれて、まさにニューヒーローの誕生です。本当に嬉しい!」(星野) 「レースペースは良かったし、硬めのタイヤを選んでいたこともあって、粘っていればチャンスがあるかなと。最後の最後までプッシュしていたら、本当にチャンスがやってきました。軽い接触はあったんですけど、平峰選手はクリーンなバトルをしてくれて、本当に感謝しています」(石川)

文:秦 直之

秦 直之

秦 直之

大学在籍時からオートテクニック、スピードマインド編集部でモータースポーツ取材を始め、その後独立して現在に至る。SUPER GTやスーパー耐久を中心に国内レースを担当する一方で、エントリーフォーミュラやワンメイクレースなど、グラスルーツのレースも得意とする。日本モータースポーツ記者会所属、東京都出身。

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