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モーター スポーツ コラム 2019年6月21日

【フォーミュラE第11戦・ベルン】風光明媚なスイスの街でチャンピオン争いが過熱する!

モータースポーツコラム by 辻野 ヒロシ
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そんな中、地元レースを迎えるのが、セバスチャン・ブエミ(日産)。今季まだ日産に優勝をもたらせていないエースドライバーですが、前戦のベルリンでは今季初の表彰台となる2位でフィニッシュ。ようやくポディウムに登ったということで勢いに乗って地元のレースとなるので期待が高まります。

そして、ブエミは先週のFIA WEC「ル・マン24時間レース」でトヨタから参戦し、優勝。フェルナンド・アロンソ、中嶋一貴と共にワールドチャンピオンに輝きました。まさに良い流れがある中でのレースですから、日産の初優勝を期待してしまいます。

予選での一発の速さという意味では日産はチームメイトのオリバー・ロウランド(日産)が3回、セバスチャン・ブエミ(日産)が2回のポールポジションを獲得しており、今季の半分のポールシッターは日産です。ただ、レースがうまくいきません。接触、トラブルも多発し、トップを走りながら脱落というシーンにファンは何度も心を痛めてきました。そろそろ気持ちよくポールトゥウインを飾ってもらいたいものですね。

今回は初開催サーキットということですが、ルーキーのオリバー・ロウランド(日産)にとっては全てが初めてのコースですから、あまり関係がないのかもしれません。今季の「フォーミュラE」は経験則よりも勢いが何より重要なレースに変わりつつあると言えるでしょう。

地元という意味では、香港ラウンドで優勝を飾ったエドワルド・モルタラ(ヴェンチュリ)も母国開催のレースになります。マカオをはじめとするストリートマイスターだったモルタラですが、チーム力ではライバルに押され気味。3戦連続のリタイアもあり、いつの間にかランキングも12位へと陥落してしまいました。勢いを失ったという意味ではサム・バード(ヴァージン)も同じでノーポイントのレースが続き、ランキングは11位。後半戦になってからはバードもチャンピオンを争った昨年の勢いがなくなってきているのが残念です。

残り3レースはやはりチャンピオン経験のあるジャン・エリック・ベルニュ(DSテチータ)とルーカス・ディグラッシ(アウディ)=96点の一騎打ちということになっていくのでしょうか。ちなみに、昨年はチューリッヒでの開催ですが、ルーカス・ディグラッシ(アウディ)が難しいコンディションのコースで優勝を飾っています。アウディが勢いづいてベルニュを凌駕すれば、最終戦ニューヨークはさらに面白いものになるでしょう。

文:辻野ヒロシ

辻野 ヒロシ

辻野 ヒロシ

1976年 鈴鹿市出身。アメリカ留学後、ラジオDJとして2002年より京都、大阪、名古屋などで活動。並行して2004年から鈴鹿サーキットで場内実況のレースアナウンサーに。
以後、テレビ中継のアナウンサーやリポーターとしても活動し、現在は鈴鹿サーキットの7割以上のレースイベントで実況、MCを行う。ジャーナリストとしてもWEB媒体を中心に執筆。海外のF1グランプリやマカオF3など海外取材も行っている。

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