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モーター スポーツ コラム 2019年6月21日

【スーパーバイク世界選手権 第7戦ミサノ】高橋裕紀が2戦連続の代役参戦

モータースポーツコラム by 辻野 ヒロシ
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また、ヤマハの調子の良さはヘレスでのマルコ・メランドリ(ヤマハ)の表彰台獲得でも見えてきました。メランドリはサテライトチームのライダーではありますが、ここ数戦厳しいレースが続いていたものの、ようやく開幕戦以来となる3位表彰台を獲得しました。

それにカワサキがテストに参加した鈴鹿8耐テストにヤマハの2人は参加しなかったことも大きいでしょう。同じヤマハYZF−R1と言えども、スーパーバイク世界選手権のワンメイクタイヤ、ピレリと鈴鹿8耐用スペシャルタイヤのブリヂストンではキャラクターもフィーリングも全く異なるので、忙しいスケジュールを組んでまでテストをこなさなかったことはスーパーバイク世界選手権のシリーズにおいては良かったと言えるのかもしれません。

ヤマハは今回のミサノラウンドまではスーパーバイク世界選手権にファン・デル・マークとアレックス・ロウズ(ヤマハ)を集中させ、このレースウィークの後で鈴鹿でテストを行おうというプランです。性能調整次第の部分もあるとは思いますが、ミサノでアルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)との差を一気に詰めてくるのはファン・デル・マークかもしれませんね。ただ、ファン・デル・マークはミサノでは表彰台の経験がないのが気になります。

そして、前戦ヘレスで怪我で欠場中のレオン・キャミア(ホンダ)の代役として出場した高橋裕紀(ホンダ)が今回のミサノにも出場することが決まりました。高橋裕紀はヘレスのレース2では13位完走を果たしてポイントを獲得。ホンダ陣営が苦しい中で一筋の光明をもたらしてくれました。また、高橋裕紀はミサノではグランプリの250cc時代、2008年に2位表彰台を獲得したことがあり、先日のミサノテストも走っていますからポイント獲得に期待です。

チームメイトの清成龍一(ホンダ)は厳しいレースが続いていますが、夏の鈴鹿8耐では久しぶりにホンダワークス「Team HRC」からの参戦が決定しました。高橋巧、ステファン・ブラドルとのトリオで鈴鹿8耐の優勝トロフィー奪還を目指すことになります。ただ主戦場の「スーパーバイク世界選手権」では12位がベストリザルトというところに留まっているので、なんとか踏ん張って世界のキヨらしい熱い走りを見せてもらいたいところです。

文:辻野ヒロシ

辻野 ヒロシ

辻野 ヒロシ

1976年 鈴鹿市出身。アメリカ留学後、ラジオDJとして2002年より京都、大阪、名古屋などで活動。並行して2004年から鈴鹿サーキットで場内実況のレースアナウンサーに。
以後、テレビ中継のアナウンサーやリポーターとしても活動し、現在は鈴鹿サーキットの7割以上のレースイベントで実況、MCを行う。ジャーナリストとしてもWEB媒体を中心に執筆。海外のF1グランプリやマカオF3など海外取材も行っている。

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