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1000ccのスポーツバイクで争う「FIMスーパーバイク世界選手権」は第7戦、今季2度目の開催となるイタリアラウンドです。今回のサーキットはミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリ。「J SPORTS」では6月22日(金)〜23日(日)に開催される第7戦の模様を6月24日(月)にオンエアします。
さて、前戦のスペイン・ヘレスもまた波乱のレースとなりました。地元スペインの英雄とも言えるアルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)がレース1、スプリントレースと続けて勝利。またもやパーフェクトウィークエンド達成かと思ったところ、レース2ではまさかのトップ走行中の転倒。バウティスタは今季初めてノーポイントレースを作ることになってしまいました。
驚きましたね。攻めたレースをしているからにはミスからの転倒は付き物ですが、ここまで「気持ちよく」攻めてきたバウティスタが転倒するとは、誰も想像ができませんでした。そして、レースで光り輝いたのはマイケル・ファン・デル・マーク(ヤマハ)だったこともヘレスでの大きなサプライズだったと言えるでしょう。ジョナサン・レイ(カワサキ)を引き離し、リードを築いたことで、赤旗終了となったレース2で今季初勝利。ヤマハのポテンシャルが徐々に向上し、ドゥカティとカワサキに対してかなり差を詰めてきたことを印象付けました。
やはり鈴鹿8耐に向けたテストでジョナサン・レイは疲労が溜まっていたのでしょうか。レイはやや精彩を欠くレースとなってしまいましたが、選手権ポイントでは首位のアルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)に対して41点差に詰め寄ることになり、今後の性能調整次第ではレイにも逆転のチャンスが出てくるかもしれない雲行きになってきたと言えます。
ただ、ミサノではマイケル・ファン・デル・マーク(ヤマハ)の存在から目が離せなくなりそうです。ヘレスではレース1、スプリントレースで連続2位表彰台。そしてレース2で優勝と今季の表彰台を5回に伸ばしました。まさにこの3戦でヤマハは息を吹き返したと言えるでしょう。
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