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モーター スポーツ コラム 2019年5月22日

SUPER GT第3戦プレビュー 今度こそ悪天候に見舞われないことを!

SUPER GT by 秦 直之
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前2戦とは異なり、事前に公式テストが行われていないため、チームに要求されるのはイマジネーションの高さ。過去のデータと岡山、富士でのマシンの状態をかけ合わせ、いかに持ち込みのセットをピタリと決めるか。もちろん、そこからの修正も重要だが、持ち込みのセットが決まっていれば、より多くのセットを試せて、さらにマシンは速くなっていく。全車が参加したわけではないから、参考程度にしてほしいが、4月下旬に行われたタイヤメーカーテストでトップだったのは、WedsSport ADVAN LC500の国本雄資/坪井翔組で、1分45秒075をマーク。次いでカルソニックIMPUL GT-Rの佐々木大樹/ジェームス・ロシター組、au TOM’S LC500の中嶋一貴/関口雄飛組という結果だった。
テストでは絶えず好調なのに、それが決勝では結果に結びつかないカルソニックIMPUL GT-Rが、そろそろ来そうな予感がするのだが、果たして?

小暮/元嶋組の大暴れに期待がかかるGT300

一方、GT300では昨年のトップ3とランキングが、まったく結びついていない。昨年のウィナーはK-tune's RC F GT3の新田守男/中山雄一組で、2位はHOPPY 86 MCの松井孝允/坪井組。そして3位がSUBARU BRZ R&D SPORTの井口卓人/山内英輝組だった。今年はLEON PYRAMID AMGをドライブする、ディフェンディングチャンピオンの黒澤治樹/蒲生尚弥組は7位でしかなかった。それがメルセデス勢の最上位だったから、ベストを尽くしていたのは間違いないが……。

個性に溢れるGT300のマシンは、コースによって得手不得手がはっきり分かれるのが昨今の傾向だけに、GT500とは対照的な結果になったのだろう。さらにBoPのさじ加減という要素も、そこには加わってくるから厄介だ。ただ、昨年はFIA-GT3のK-tune’s RC F GT3が勝ったとはいえ、総じて鈴鹿ではJAF-GTが強かろうという印象はある。

実際、先のタイヤメーカーテストでは、SUBARU BRZ R&D SPORTが1分57秒028でトップにつけており、これに続いたのはシンティアム・アップル・ロータスの高橋一穂/加藤寛規組とJAF-GT勢が好調。この2台はウエイトハンデにも苦しんでいないこともあり、ここまでの2戦以上の活躍が期待できそうだ。

2戦連続の2位で、ランキングトップに立つARTA NSX GT3の高木真一/福住仁嶺組は、さすがに47kgを積んで優勝は難しそうだが、思った以上にエボ化された今年のNSXはオールマイティ。ここで最低でも入賞を目指し、表彰台に立てればランキング死守は間違いない。一方、前回の戦いぶりを見る限り、どうしても注目したくなるのが、マネパ ランボルギーニGT3の小暮卓史/元嶋佑弥組だ。マシン自体も昨年は4位と相性は悪くないし、何より鈴鹿では数々の伝説を小暮は作ってきた。その小暮からさまざまなことを吸収し、元嶋にも進化が確実に感じられるだけに……。

秦 直之

秦 直之

大学在籍時からオートテクニック、スピードマインド編集部でモータースポーツ取材を始め、その後独立して現在に至る。SUPER GTやスーパー耐久を中心に国内レースを担当する一方で、エントリーフォーミュラやワンメイクレースなど、グラスルーツのレースも得意とする。日本モータースポーツ記者会所属、東京都出身。

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