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「FIMスーパーバイク世界選手権」は5月唯一の開催となるレース、第5戦を迎えます。第5戦はイタリアのイモラサーキットが舞台。「J SPORTS」では5月10日(金)〜123日(日)に開催される第5戦の模様を5月13日(月)にオンエアします。
さて、新型マシン「パニガーレV4 R」に乗るアルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)の勢いが止まりません。前戦・アッセン(オランダ)でも連勝を重ねたバウティスタ(スプリントレースは中止で2勝)はこれで開幕から11連勝。まだ4戦終えたばかりというのに、ランキング2位のジョナサン・レイ(カワサキ)に対して既に63点差という1レース分以上のマージンを築くことになりました。デビューシーズンながらここまでノートラブルで連勝を続けるというのはドゥカティ「パニガーレV4 R」のポテンシャルの高さを象徴する結果です。
前戦・アッセンでは新型ドゥカティに優遇されすぎていたと言われるエンジンのレブリミット(回転数)制限が改められ、ドゥカティ「パニガーレV4 R」は1万6350回転から250回転引き下げられた1万6100回転になりました。カワサキZX−10RRなどライバル勢は据え置きです。「スーパーバイク世界選手権」では3戦ごとにタイムや成績などに応じてレブリミット制限が改定されることになっています。これはレースを面白くするための性能調整です。
ドゥカティとカワサキがメーカーの威信をかけてワークス活動を行なっている「スーパーバイク世界選手権」では、やはりワークスの存在は特別。メーカー直属のチームの意見はベース車両となる市販モデルの製作にも大きく影響しますから、バイク作りの時点から開発競争は始まっているわけです。ワークスではないメーカーはなかなかその競争に立ち入ることはできません。そこでシーズン中の性能調整が行われるわけですが、今のところドゥカティ優位の状況は変わりませんね。
とはいえ、回転数が下げられたドゥカティの第4戦を見てみると、怪我からかなり回復した印象を持つチャズ・デイビス(ドゥカティ)が第3戦で表彰台を獲得したのに対し、第4戦では表彰台にも乗れず。一方でアルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)は引き続き連勝街道という状況ですから、やはり話題になるのはドゥカティが速すぎるのか、バウティスタが速すぎるのか、という議論です。第4戦でも結果としてあらわれていますが、その答えが出るのが今回のイモラでのレースでしょう。
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