2019年WRC第6戦ラリー・チリ “歴代32番目の新入り”

さて、ラリー・チリは同国第２の都市コンセプシオンをベースに太平洋と大陸の間のビオビオ水路の両側で行われます。チリは縦長の国ですがベースのコンセプシオンから最も離れたエリアが初日のSS、2日目から段々ベースに近づき最終日は最もベースに近いところで行われます。注目は初日です。フルスケールの142キロは30.72キロのロングSS２本を含みその日はタイア交換・燃料補給はできますが中間サービスはありません。ここでのトラブルは致命的になります。新ラリーですから情報はレッキのみ。コ・ドラが一番神経を使うでしょう。

開催何十回の名門ラリーは言い換えればプロのラリー関係者にとっては情報が十分にあり、情報処理の発達により車両技術も運転技術もシミュレーション化されラリーがレースのようになりつつあります。これを毎年繰り返して行けばどこかでマンネリになりますが適当な時期に新顔が登場すればそれだけで良い刺激になります。“速く走る”より“上手く走る”方がスポーツらしいと思います。こんなことを考えながら新顔ラリーをお楽しみ下さい。

ラリー概要は次のとおりです。

前にも述べたようにL-1はノンサービス。30キロ超の２本のSSが注目です。