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モーター スポーツ コラム 2019年1月24日

フォーミュラE第3戦・サンティアゴ~2戦終わって見えてきた今シーズンの勢力図

モータースポーツコラム by 辻野 ヒロシ
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ところがどっこい、レースでは大きな波乱が待っていました。3番手以降を引き離しにかかった残り10分のタイミングで2位のシムスが1位のダ・コスタにアタック。サイドバイサイドに持ち込みますが2台ともにブレーキをロックアップして接触。まさかの同士討ちとなり、首位のダ・コスタはウォールに真っ直ぐ突っ込んでしまいリタイアに。なんと開幕戦・ディルイーヤを制したアントニオ・フェリックス・ダ・コスタ(BMW)がノーポイントに終わるということになりました。非常に勿体無い取りこぼしとなり、これはダ・コスタにとって後々大きく響いてくることになるでしょう。

というのも、今季はこれまで以上の接近戦が40分に渡って展開され、アタックモードによるパワーアップをうまく使って差を詰め、リスクを負わずにオーバーテイクを繰り返しながら、戦略的に上位完走を狙うというレースになっているからです。セーフティカーが介入して差が詰まる可能性もありますから、予選で上位に入り、スタートの混乱をうまくくぐりぬけて、あとはライバルと駆け引きをしながら勝負の時を待つというのが吉。上位勢はポイントの取りこぼしをせずにシーズンを進めていくことに重点を置いているように見えます。だからこそ、「BMW iアンドレッティレーシング」の同士討ちは絶対にやってはいけないことでした。

漁夫の利、ごっつあんですとばかりに優勝を飾ったのがジェローム・ダンブロージオ(マヒンドラ)。彼はまさにじっくりとレース展開を読む、そんなレースを展開していました。レースが折り返しを迎えるタイミングまでアタックモードを使わずに上位グループで駆け引きをしていましたからね。まさにしてやったりの作戦勝ち。これでジェローム・ダンブロージオ(マヒンドラ)がシリーズランキング首位に躍り出ました。

そして、ダンブロージオと同じように巧みにレースを戦ったのが「ヴァージン・レーシング/アウディ」のロビン・フラインスとサム・バード。フラインスが2位、バードが3位でフィニッシュしました。ヴァージンは昨年までDSヴァージンとしてシトロエンのパワートレインを使っていましたが、今季からはアウディのパワートレインにスイッチ。開幕戦・ディルイーヤが2台ともノーポイントに終わりましたが、サム・バード(ヴァージン)が予選でもポールポジションを獲得するなどパッケージの素性の良さは実証済み。見事なチームワークでこれからポイントを重ねていきそうです。

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