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モーター スポーツ コラム 2018年11月14日

SUPER GT最終戦レビュー

SUPER GT by 秦 直之
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中盤からトップに浮上したLEON CVSTOS AMGが逃げ切り、栄冠をもつかんだ!

その19周目にはLEON CVSTOS AMGがピットイン。なんとタイヤ無交換で蒲生をコースに送り出す。20周目にはグッドスマイル初音ミクAMGも片岡から谷口に交代、こちらは左側のタイヤ2本だけ交換する。戻った位置は、なんと蒲生の後ろ! 無交換の分のマージンが生きたのは間違いない。

22周目にTOYOTA PRIUS apr GTの平手が、130RでSUBARU BRZ R&D SPORTをパス。抜かれたSUBARU BRZ R&D SPORTは次の周に山内英輝に、そして前を行くGAINER TANAX GT-Rも平中克幸に24周目に交代。これで平手はトップにも浮上。その間にも逃げて、後に構える嵯峨宏紀に少しでも貯金を渡そうと逃げ続けていた。その頃、2番手にはARTA BMW M6 GT3の高木がつけており、平手との差は15秒。ピットに入ったのは32周目、タイヤ無交換で嵯峨をコースに送り出すも、LEON CVSTOS AMGの蒲生の前には出られず……。

続く33周目にはARTA BMW M6 GT3もピットイン。このままではチャンピオン獲得は不可能と判断し、タイヤ無交換でウォーキンショーをコースに戻すも、6番手での復帰が精いっぱい。そればかりか、間もなくSUBARU BRZ R&D SPORTの山内にも抜かれて7番手に後退したばかりか、その際にウォーキンショーは右のバックミラーを失ってしまう。

これでトップに立ったのはLEON CVSTOS AMGの蒲生で、2番手はTOYOTA PRIUS apr GTの嵯峨。そして3番手にはグッドスマイル初音ミクAMGの谷口がつけ、タイヤ無交換の前にいる2台に対し、左側2本交換のメリットがどう生きるか? また、ARTA BMW M6 GT3は7番手のままだったから、このままの順位が保たれていれば、LEON CVSTOS AMGの初戴冠が決まる。その蒲生のペースは残り10周を切ってなお鈍らず、嵯峨と谷口のバトルが激しくなっていたこともあって、よりリードを広げてもいた。逆にARTA BMW M6 GT3は、その後2台の先行を許し、万事休す……。

ラスト5周は大事をとって、ペースを抑えた蒲生ながら、難なく逃げ切りを果たして優勝を飾ることに。その結果、LEON CVSTOS AMGの逆転チャンピオンが決定した。2位はTOYOTA PRIUS apr GTが、3位はグッドスマイル初音ミクAMGが獲得。4位は1周目の遅れを帳消しとした、リーガルフロンティアランボルギーニGT3の佐藤公哉と元嶋が激しい追い上げを実らせていた。

「長い間レースをやってきましたが、チャンピオンは初めてなんです。今まで2位とかは何度もありましたが。あらかじめタイヤは無交換と考えていたので、なるべく使わないようにして尚弥に渡そうと思っていたから、正直僕のスティントは厳しかったのですが、代わってからの尚弥はしっかり走ってくれて、ほとんど心配せずに僕は見守っていられました。僕らに関わってくれた、すべての人たちに感謝しています」と黒澤。
「タイヤ無交換という、僕らは一度もやったことのない作戦だったので、不安もあったんですが、セーブして負けるのだけは嫌だったので、とにかく一生懸命走り続けた結果、勝ててチャンピオンを獲れて良かったです。実はチャンピオンだというのは、走り終わった後に知ったので、チェッカーを受けた時はホッとしたというのが正直なところで、実感はまだ湧いていないんですけどね」と蒲生。

秦 直之

秦 直之

大学在籍時からオートテクニック、スピードマインド編集部でモータースポーツ取材を始め、その後独立して現在に至る。SUPER GTやスーパー耐久を中心に国内レースを担当する一方で、エントリーフォーミュラやワンメイクレースなど、グラスルーツのレースも得意とする。日本モータースポーツ記者会所属、東京都出身。

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