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GT300はマネパランボルギーニGT3がPP獲得、ARTA BMW M6 GT3は10番手に……
GT300のQ1でARTA BMW M6 GT3の高木は2番手につけたが、Q2でパートナーのウォーキンショーが失速。なんと10番手に沈んでしまう。ポールポジションを獲得したのは、開幕戦以来となるマネパランボルギーニGT3で、その時はマルコ・マペッリがQ2を担当、今回担当したのは平峰一貴で、自身初の快挙となったばかりか、レコードタイムも更新した。それだけに第一声は「チョ?気持ちいい!」で、続けて「以前のテストでも調子が良かったので、来る前から最終戦を楽しみにしていました。今、持っている力をすべて出せたと思います」と平峰。
そして2番手につけたのは、これまたレコード更新なったLEON CVSTOS AMGの蒲生尚弥で、チャンピオン争いでは俄然有利になった。というのも、決勝でこのポジションをキープした上で、ARTA BMW M6 GT3が思うように上がって来られなければ、大逆転が可能になるからだ。「去年の反省を活かし、今年は取りこぼしのないようレースをやり続けてきて、この位置にいるからには最後まで諦めません。今回も尚弥がいい仕事をしてくれて、僕は安心してQ2を見守ることができました」とはパートナーの黒澤治樹のコメントだ。
3番手につけたのは、やはりチャンピオン候補の一台、「グッドスマイル初音ミクAMG」。谷口信輝、片岡龍也ともに3番手につけ、自慢とする安定の速さを、どう決勝でも披露してくれるか注目された。
ARTA NSX-GTが逆転を信じて、スタートから逃げまくる
今回も決勝レースは天候に見舞われ、スタンドは大観衆を飲み込んでいた。気温は19度と、この時期ならではだが、路面温度は30度とやや高め。これがどう影響を及ぼすか。注目のスタートは、ARTA NSX-GTの伊沢が少々掟破りとも言える猛ダッシュで、後続を寄せつけず。RAYBRIG NSX-GTの山本はポジションキープでオープニングラップを終えたのに対し、KeePer TOM’S LC500のキャシディはひとつポジションを上げ、5番手となっていた。 一方、キャシディに抜かれていたKEIHIN NSX-GTの小暮卓史は3周目、突然ピットに戻って来る。ボンネットがめくれ上がっていたためだ。これでホンダ勢はRAYBRIG NSX-GTに対する援護を1台失う格好に……。逆にレクサス勢に対して、抑え役となっていたのはEpson Modulo NSX-GTのバゲットだ。背後にZENT CERUMO LC500の立川祐路と、KeePer TOM’S LC500のキャシディをしっかり従えていた。
15周目を過ぎた段階で、トップを走っていたのはARTA NSX-GTの伊沢で、2番手もRAYBRIG NSX-GTの山本のまま。GT300との絡みで差は広がったり縮まったりを繰り返していたが、どうやらともに競い合おうという意識はなさそうだ。この2台で先にピットに入ったのはARTA NSX-GT。20周目にGT500で最も早く野尻に交代、タイヤを4本換えて35秒でコースに送り出す。代わってトップに立った山本がドライバー交代を遅らせたのとは対照的に、間に挟んだ車両が早々にピットに入ったこともあり、2番手にはKeePer TOM’S LC500が2番手に浮上。だが、30周目の段階で差は10秒近くに達していた。
RAYBRIG NSX-GTとKeePer TOM’S LC500のピットインは、同じ31周目。ともにタイヤは4本とも換えて、作業時間は36秒とRAYBRIG NSX-GTを1秒ほど上回ったKeePer TOM’S LC500ながら、先のタイム差があったことから逆転ならず。交代したバトンは、ARTA NSX-GTの野尻に続き……と思われたものの、なんとZENT CERUMO LC500の石浦宏明の後ろとなる3番手に。その直前に石浦は、S字でEpson Modulo NSX-GTの松浦を抜いていたのだ。そして平川は8番手でコースに復帰することに。レース展開的には、今回は早めのピットの方が有利に進められたようだ。
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