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モーター スポーツ コラム 2018年7月30日

SUPER GT 第5戦プレビュー

SUPER GT by 秦 直之
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GT300は今度こそ! Hitotsuyama Audi R8 LMSに何事も起こらねば

Hitotsuyama Audi R8 LMS

GT300は前回の勝利でGAINER TANAX GT-Rを駆る、平中克幸/安田裕信組がランキングのトップに立った。富士とGT-Rとの相性は決して悪くなく、5月のレースは1周目の追突でほぼ最後尾まで落ちながら、追い上げて表彰台を得たことで、そのことは実証されるが、さすがに74kgものウエイトハンデを背負っていては、確実にポイントを取りに行くレースにせざるを得ないだろう。

ならばということで、優勝に名乗りを挙げるであろう存在が、星野一樹/吉田広樹組のGAINER TANAX triple a GT-Rである。平中組とはタイヤの違いこそあれ、同じチームとあってデータは豊富。不運なレースが続いて、ウエイトは2kgしか積んでいない以上、「もう、ここで勝たずして、いつ勝つんだ!」ぐらいの意識でいるはずだ。

一方、5月のレースを制したARTA BMW M6 GT3の高木真一/ショーン・ウォーキンショー組は、52kgと微妙なところ。ドライバー、チームともども勝つ気満々だろうが……。今回はストレートパフォーマンスより、燃費に優れるチームが長丁場であるからこそ、有利にレースを進めるのではないか?

たとえば、4回義務づけられたピットストップを、スタートから間もなく行ってドライバー交代のみで、ロスを最小限にするという。実際に昨年の鈴鹿1000kmでは、LEON CVSTOS AMGの黒澤治樹/蒲生尚弥組が、それを勝因のひとつとしていたことは忘れてはならない事実である。この作戦のもうひとつのメリットは、混戦を避けてマイペースで走り続けられること。もし、そんな作戦を採ったチームがいたなら、よほどのトラブルを抱えていない限り、下位に沈んだと思わず、かえって注目してほしい。

だが、ズバリ本命は、という質問には、リチャード・ライアン/富田竜一郎/篠原拓朗組のHitotsuyama Audi R8 LMSと答えたい。ここまでのレース、すべて速さを見せつけながらも、不運なトラブルに泣き続け、まだ積んでいるウエイトは2kg。何事もなければ、今回こそ勝ちに行けるのではないだろうか。また、レギュラーの永井宏明と佐々木孝太に加え、第3ドライバーに織戸学を加える、TOYOTA PRIUS apr GTも注目すべき一台と言えるだろう。このチームも不運続きで未だノーポイント。織戸の持つオーラが、マシンの潜在能力を引き出したら……。乞うご期待である。

秦 直之

秦 直之

大学在籍時からオートテクニック、スピードマインド編集部でモータースポーツ取材を始め、その後独立して現在に至る。SUPER GTやスーパー耐久を中心に国内レースを担当する一方で、エントリーフォーミュラやワンメイクレースなど、グラスルーツのレースも得意とする。日本モータースポーツ記者会所属、東京都出身。

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