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モーター スポーツ コラム 2018年7月4日

SUPER GT 第4戦レビュー

SUPER GT by 秦 直之
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予選4番手からの逆転勝利、GAINER TANAX GT-Rが得意のタイを制す!

一方、その間に2番手を争うようになったのはリーガルフロンティアランボルギーニGT3の元嶋佑弥、そしてマネパランボルギーニGT3のカルダレッリ! 元嶋は9番手からのスタートで、カルダレッリは予選の騒動もあって最後列スタートだ。まさに気がつけば……。という展開にしていた格好である。ただし、ARTA BMW M6 GT3の高木は、まったく動じずにいた。というのも差は16秒ほどにも広がっていたからだ。

そして高木は29周目にピットに入って、しっかり4本タイヤを換えてウォーキンショーに交代。ARTA BMW M6 GT3がコースに戻ったところは、GAINER TANAX GT-Rの後ろ。そればかりかウォーキンショーはSYNTIUM LMcorsa RC F GT3の宮田にも迫られるが、辛くもガードを固めて逆転を許さず。そしてギリギリまで交代を遅らせた2台のランボルギーニ勢は、ともにタイヤ無交換だったこともあり、ロスを最小限に。全車がピットを終えると、リーガルフロンティアランボルギーニGT3の佐藤公哉は7番手、マネパランボルギーニGT3の平峰は8番手に。予選順位を思えば、まぁ十分すぎる結果と言えるだろう。もっともドライバーは満足していなかったが……。

これにより、トップに立ったのはGAINER TANAX GT-Rの安田で、その後方ではARTA BMW M6 GT3のウォーキンショーとSYNTIUM LMcorsa RC F GT3の宮田が2番手を争うが、ペースは今ひとつ。やがてLEON CVSTOS AMGの蒲生、さらにはTOYOTA PRIUS apr GTの平手晃平をも近づいて、バトルは4台で繰り広げられるようになる。この中で最も力を残していたのが平手で、54周目に蒲生、55周目には宮田をパス。続いて迫っていったウォーキンショーはプレッシャーに屈したのか、58周目のセクター3でタイヤを痛めてコースアウト、その脇をすり抜けていった平手が2番手に浮上する。だが、平手の快進撃もそこまで。あと3秒半届かず、GAINER TANAX GT-Rが優勝を飾り、安田にとってはこれがGT300復帰4戦目の優勝に。そして平中とともに、待望のランキングトップに躍り出ることとなった。

2位は大躍進のTOYOTA PRIUS apr GTが、そして3位はこれまた激しい追い上げを実らせたSYNTIUM LMcorsa RC F GT3が獲得。間にLEON CVSTOS AMGを挟んで、これまた猛追を見せていたリーガルフロンティアランボルギーニGT3、マネパランボルギーニGT3、そしてグッドスマイル初音ミクAMGの順でフィニッシュとなった。もし、予選のQ1がウェットコンディションでなければ、全く異なる結果になっていたことだろう。

平中克幸・安田裕信

「今回の優勝は本当に嬉しい。走り出しからタイヤとクルマのマッチングが良くて、常に手応えを感じながら予選、決勝ともに走ることができていて、さらにこうした結果を残したことで、今後につながっていくと思います。次の富士も得意なコースなので、また結果が出せるように頑張ります」と平中。そして安田にとっては、これが100戦目のレース。「僕もクルマも得意なコースで、しかも記念すべき節目のレースで勝てたので、すごく嬉しいです」と、喜びもまさにひとしおの様子だった。

秦 直之

秦 直之

大学在籍時からオートテクニック、スピードマインド編集部でモータースポーツ取材を始め、その後独立して現在に至る。SUPER GTやスーパー耐久を中心に国内レースを担当する一方で、エントリーフォーミュラやワンメイクレースなど、グラスルーツのレースも得意とする。日本モータースポーツ記者会所属、東京都出身。

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