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最終ラップにau TOM'S LC500を襲った悲劇……
29周目、MOTUL MUGEN NSX-GTがピットイン。武藤から中嶋大祐に素早く代わるも、ドアがなかなか締まらぬアクシデントが! これで優勝戦線から脱落……。一方、この頃、中嶋一貴から関口雄飛に代わっていたのが、au TOM'S LC500だ。序盤は7番手を走行していたが、この早めの交代がのちに福音をもたらすことになる。
32周目、3番手に返り咲いていたWedsSport ADVAN LC500が、山下から国本雄資に交代。気になるのは、この後ドライバー交代を行う、先行する2台との位置関係だ。だが、36周目に大嶋和也に代わったWAKO'S 4CR LC500の前に出ることは許されず。そして、37周目に可夢偉と交代した、DENSO KOBELCO SARD LC500は素早いピット作業にも後押しされて、トップをキープする。が、大嶋のペースがいい。間もなくトップ争いを、テール・トゥ・ノーズ状態に改めるように。
そして、40周目を過ぎたあたりから、今度はWedsSport ADVAN LC500の国本、au TOM'S LC500の関口の3番手争いも激しさを増していく。そして49周目には関口が前に。あたかもスイッチが入った感のある関口は、山下を引き離していったばかりか、トップを争う可夢偉と大嶋の背後につけるようになる。そして56周目には、関口は大嶋をまず攻略。だが、続いて抜きにかかった可夢偉のガードも固く、関口は健闘空しく2位という結果で、幕を閉じるものと思われた。
ところがドラマはまだ、最終ラップにも残されていたのである。1コーナーを立ち上がったところで突然ペースが鈍り、クルマを振っていることからau TOM'S LC500が燃料系のトラブルを抱えているのは明らか。その間にDENSO KOBELCO SARD LC500はトップチェッカーを受け、可夢偉がSUPER GT初優勝を飾ったのに対し、関口はチェッカーを受けることさえ許されず。完走扱いにはなったものの、10位という結果を得るのがやっとだった。
2位はWAKO'S 4CR LC500が、そして3位はWedsSport ADVAN LC500が、さらに4位も立川祐路/石浦宏明組のZENT CERUMO LC500が獲得し、レクサス勢はなんと上位4位までを独占することとなった。ホンダ勢のトップはMOTUL MUGEN NSX-GTの5位で、日産勢のトップはカルソニックIMPUL GT-Rの6位ということに。
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