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タイヤ戦術がさまざまだったGT300、無交換のグッドスマイル初音ミクAMG大逆転なるか
GT300ではスタートを決めて、トップで1コーナーに飛び込んでいったのはK-tunes RC F GT3の新田守男で、これに続いて1コーナーに飛び込んでいたのはHOPPY 86 MCの松井だったが、あらかじめタイヤ無交換を決めていたため、タイヤのウォームアップに苦しみ、オープニングラップのうち6番手まで順位を落としていた。代わって2番手に浮上したのは、グッドスマイル初音ミクAMGの片岡だ。そして3番手にはSUBARU BRZ R&D SPORTの山内がつける。徐々に後続との差を広げていた新田ながら、13周目からのSC導入で6秒のマージンを失うことに。
一方、バトル再開となった17周目には、早くもドライバー交代を行うチームも現れる。その中には、7番手を走っていたHOPPY 86 MCや9番手を走っていたUPGARAGE 86 MCも含まれ、それぞれ松井から坪井翔に、中山友貴から小林崇志に代わるとともにタイヤは無交換。6番手だったD’station Porscheは藤井誠暢からスヴェン・ミューラーへの交代と併せ、タイヤを4本交換、8番手だったLEON CVSTOS AMGは黒澤治樹から蒲生尚弥への交代と併せ、タイヤをフロント2本だけ交換していたこともあり、この4台の並びは小林、坪井、ミューラー、蒲生へと改まる。坪井が小林の先行を許したのは、ドライバー交代に若干のロスが生じてしまったためだ。
一方、トップを争っていた3台のうち、最初にピットに戻ってきたのは3番手を走行中のSUBARU BRZ R&D SPORT。23周目に山内から井口卓人に交代し、タイヤは無交換! 次の周にはK-tunes RC F GT3も入り、新田から中山雄一にチェンジするとともに、タイヤは4本とも交換する。その直前に新田は山内に対して3秒ほど差をつけていたため、中山雄一は井口には抜かれずに済んだが、先に交代を済ませていた、UPGARAGE 86 MCの小林だけは先行を許してもいた。
K-tunes RC F GT3に代わってトップに立ったグッドスマイル初音ミクAMGは、ドライバー交代を31周目まで伸ばし、タイヤ無交換で谷口信輝をコースに送り出す。その結果、順位は? 谷口はトップを守ったものの、真後ろには小林がつけて、3番手には5秒差で中山雄一が。早く抜きたい小林だったが、谷口はしっかりブロックラインを通って、時にGT500車両も盾にして逆転を許さず。その間に詰めてきたのは中山雄一、いやそれだけではない。井口も坪井も近づいてきた。
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