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空力洗練のホンダ勢速し、ARTAを筆頭にトップ3を独占!
そのARTA NSX-GTはわずか6kgのウエイトしか積んでいなかったのに対し、同じ1分44秒台で続いた、RAYBRIG NSX-GTの山本尚貴、KEIHIN NSX-GTの塚越広大の速さも驚異的といえた。何しろ彼らのクルマには、ここまで重ねた好結果によって34kg、42kgものウエイトが積まれていたのである。その差がなかったら……という印象と、今年のNSX-GTはいかに空力マシンなのかという印象が重なり合う。
ちなみにレクサスLC500勢のトップは、KeePer TOM’S LC500の平川亮が4番手で、トップとコンマ8秒差、そしてニッサンGT-R勢のトップはカルソニックIMPUL GT-Rの佐々木大樹が6番手で1秒差。空力の洗練という意味で、これだけの差があると考えても良さそうだ。なお、前回のウィナーであるMOTUL AUTECH GT-Rは、唯一ウエイトハンデだけでなく、燃料リストリクターも絞られている影響か、松田次生がQ1を通過できなかったばかりか、最下位に沈んでしまっていた。
もちろん強風による好影響は、GT300にも及んでいた。このクラスの旧レコードタイム、1分57秒543に対して、Q2で1分55秒531にまで短縮を果たしたのは、K-tunes RC F GT3を駆る中山雄一だった。また、FIA-GT3勢が優勢だったかというと必ずしもそうでなく、2番手につけたのはJAF-GTのHOPPY 86 MCを駆る松井孝允で、3番手はFIA-GT3のグッドスマイル初音ミクAMGを駆る片岡龍也なら、4番手はJAF-GTのSUBARU BRZ R&D SPORTを駆る山内英輝だったからだ。勝負は蓋を開けてみるまで分からない、まさにそんなところか。
「去年、RC Fで2回勝てましたけど、ポールポジションは獲れなかったので、こんなに速く走れてすごく嬉しいです。決勝ではGT300はいろんな作戦をチームごと採ってきますから、どうなるか分かりませんが、僕らはトップからレースできる有利さを活かせられたら、と。みんなの力で優勝を勝ち取りたいです」と中山雄一。
なお、前回の優勝でランキングのトップに立ったARTA BMW M6 GT3は、ウエイトの厳しさもさることながら「鈴鹿では苦戦は承知の上」と語っていた高木真一の予想どおり、20番手に留まっていた。
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