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モーター スポーツ コラム 2018年5月7日

SUPER GT第2戦 レビュー

SUPER GT by 秦 直之
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クインタレッリが、そしてコバライネンが魅せた序盤の戦い

GT500

さて決勝当日は、前日午前までの悪天候が、まるで嘘のような好天に恵まれた。スタンドには大観衆が。サーキットは55,000人を詰め込んでいた。ドライバー全員が満足に走れているわけではないことから、スタート進行の始まりと同時に行われるウォームアップは、通常の20分間から25分間に拡大されていた。スタート時の気温は18度、路面温度は36度と、やや高め。ストレートにかけて強めの追い風が吹いていた。

立川がスタートドライバーを務めた、ZENT CERUMO LC500グリーンシグナルの点灯に鋭く反応して、トップで1コーナーに進入。その背後につけたのは、MOTUL AUTECH GT-Rのクインタレッリで、まず1コーナーでWAKO’S 4CR LC500のインを刺す。クインタレッリの勢いは止まらず、1周目のダンロップコーナーで立川をも交わしてトップに浮上。立川は最終コーナーで姿勢を乱したこともあって、次の周の1コーナーでは同じレクサス集団にも襲い掛かられるも、なんとか2番手は死守。しかし、3番手にはau TOM’S LC500のジェームス・ロシターが浮上する。

本来であれば、関口雄飛とau TOM’S LC500を走らせるのは中嶋一貴ながら、WECスパ戦を優先したため欠場。その代役であるロシターが、まず仕事をした格好だ。だが、それを上回る勢いを、4周目の100RでDENSO KOBELCO SARD LC500のヘイキ・コバライネンが見せて、3番手に浮上することとなる。

一方、一時は立川に対し、約2秒の差をつけていたクインタレッリながら、GT300のバックマーカーが現れ始めた、10周目あたりから再びバトルが勃発する。やがて、この戦いにはコバライネンとロシター、そして大嶋も加わることに。GT300をひととおりパスすると、バトルは落ち着くものの、それぞれ有視界で周回を重ねていく。

17周目の1コーナーでコバライネンが、立川を抜いて2番手に浮上。予選こそ5番手に留まっていたものの、決勝でのセットが完璧にマッチしていたのは間違いない。続いてクインタレッリにも迫っていき、23周目の1コーナーでは、ついにトップにも躍り出る。これを複雑な表情で、ピットで見守っていたのが坪井翔だ。普段はGT300のHOPPY 86 MCをドライブするも、小林可夢偉が一貴同様、WECスパ戦出場のため代役として坪井が起用されていたのだ。

ひとたびトップに立ったからには、そのまま逃げていくのかと思われたコバライネンながら、どうやら長いレースのことを考えて、タイヤをセーブし始めたようだ。続くクインタレッリも今は我慢の時と、モードを切り替えていたのは間違いない。

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