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予想外の低温に翻弄された開幕戦、第2戦は高温で……
前回の岡山で強く語られたのが、予想外の温度の低さだった。公式テストの行われた3月と、レースの行われた4月とでは当然季節が進んで、コンディションも異なるわけだが、その差異を考慮してベースとなるセットを決めてサーキットに持ち込み、またタイヤも作られるわけだ。当然、暖かくなることを見越していたものの……。それが理由で、若干波乱含みの展開になったわけだが、このところの天気を見る限り、第2戦は逆に予想より高くなる可能性もある。そのあたり、どこまで幅広く対応されているかが鍵を握るだろう。
正直なところ、フォーラムエンジニアリングADVAN GT-Rは4セッションそれぞれに、波があったのに対し、安定して上位につけていたのが、同じヨコハマのタイヤを装着するWedsSport ADVAN LC500だった。温度域の外しがなければ、今回はかなり有利だと予想したい。また、今回は500kmレースということもあって、2回のピットストップが義務づけられるため、うち1回をタイヤ無交換とするチームは多いはず。その術にヨコハマ勢は長けているのが、WedsSport ADVAN LC500を推す理由でもある。前回は9位で、まだウエイトに苦しんでいないことも、もうひとつの理由になる。
逆にヨコハマが外した場合、さらにブリヂストンがピタリと決めた時、面白い存在となるのは間違いなくカルソニックIMPUL GT-Rだ。前回は入賞すら果たせず終わっただけに、ノーウエイト状態だから、表彰台には確実に乗るのではないか。昨年までヨコハマを履いていた佐々木が、ブリヂストンに苦労していたという情報もあるが、たかが1戦、されど1戦、レースをフルに戦い抜いた経験はきっと活かされるのではないか。
また、公式テストでは鳴りを潜めていたものの、富士といえば立川祐路/石浦宏明組のZENT CERUMO LC500である。一発の速さをまったく求めず、500kmの長丁場ということでコンスタントラップの磨き上げに徹していた可能性もある。同様のことがミシュランを履く、松田次生/ロニー・クインタレッリ組のMOTUL AUTECH GT-Rにも当てはまっていたとしたら。第2戦も激戦は必至だ!!
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