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J SPORTSのサッカー担当がお送りするブログです。
放送予定やマッチプレビュー、マッチレポートなどをお送りします。
Shonan BMWスタジアム平塚で行われた
2017 明治安田生命J2リーグ第2節の
湘南ベルマーレ×ザスパクサツ群馬は
3-1で湘南が勝ちました。
以下、試合後の記者会見における
湘南・曺貴裁監督のコメントです。
(湘南・曺貴裁監督)
お疲れ様でした。J1が開催されている土曜日に、同じ時刻ではないですけどJ2の試合があり、今年は土曜はJ1、日曜はJ2という形ではないので、本当に試合の内容的にも、結果としても、興行としても、J1のチームに負けないような気持ちで今週も臨んだつもりですし、本当にこの前の試合もそうですけど、立ち上がりに我々が見せた、映画のワンシーンとしたら、最初に普通は予告があって、早く映画を見たいのに、なんかクルクル回る人形が出てきて、何かを言うようなこともなく、最初から本編に入って、引き込まれるような展開に持って行けたと思うし、その中で本当にファンタスティックなゴールも生まれて、PKを取ったシーンとか、(高山)薫が3点目は本当にアンビリーバブルなランでシュン(菊地俊介)を追い越していったゴールとか、シュートに至ったシーンも含めて本当にすべて我々らしいシーンでチャンスを創り、得点を生んで、「良い試合だったな」という風に、おそらく4年前や5年前だったら思っていて、皆さんもそう思っていると思うんですけど、やっぱり何でもそうだと思うんですけど、ずっと何かをやった時にうまく行く訳がなくて、もちろん努力をしてもうまく行く訳ではないし、成功する訳ではないけど、努力をし続けないと成功はしないと僕は思っています。当たり前ですけど。
その意味では、本編に入った入り方は凄く良かったんですけど、途中の所でゲームが少し間延びして、群馬さんの勢いにやられてしまったと。で、また自分たちが息を吹き返した時に良いプレーをすると。選手も変わっていますし、当たり前ですけど初めてJ2で戦う選手も多いですし、プレーの波があるのは理解できるんですけど、気持ちにまだ波があると思います。1つミスしたら、それをリバウンドできない、というようなプレーも散見していますし、そこで言うと「今日は本当に面白い映画だったのかな?」って。お客さんの立場で考えると、"プレミアムシート"で見られる映画ではなかったかなと思っています。この前、そこでたまたまオレが見たので。皆さん、知ってます?映画館のプレミアムシート。あまり話したくない感じだけど、話すとしたらそんな感じです。
ただ、これだけ周りの期待値もある中で、当然ホーム開幕のプレッシャーもあったでしょうし、彼らも僕にそういう結果も内容もみたいな部分も求められてやる中で言うと、多少はそういう所でロスがあってもしょうがないかなと思っている自分もいるので、課題を持ちながら2試合を勝ち点6で終われたというのは、非常にチームにとってもポジティブですし、この今日の課題を選手個人でしっかり反省して、次に臨んで欲しいし、今年J2に降格して僕が監督をしているということは、チームがまた1つ成長するためにやらなきゃいけないと思っているので、そのことに向き合ってしっかり作っていきたいなと思います。(杉岡)大暉とか山根(視来)とか、新しい選手がピッチに立っていますけど、ここに(神谷)優太とか(齊藤)未月とか(石原)広教とか、10代の選手がまたピッチに立って躍動することが我々の力になりますし、今日ベンチで出れなかったシマ(島村毅)とか、最年長のツボ(坪井慶介)とかがその中で若いヤツと同じように汗を流していくというのが、感動を生むと思いますし、そういうことを最後まで1ミリもずらさずに、選手と向き合いながらあと残り40試合戦っていきたいと思います。以上です。
Q:3点目の起点にもなりましたが、山根選手のサイドでの走りが目立っていました。今季の山根選手の起用法と評価をお願いします。
A:前の方に置いてもセンスないので、スペインでそれがわかったから、パエリア食べながら「もう前は無理だ。後ろをやれ」って言いました。たぶんその時のパエリアは美味しかったので、本人もそのパエリアの美味しさに騙されて後ろをやってみたら、「結構面白いじゃん」となっただけだと思うので。ただ、アイツはまだゲームの中で信じられない失敗やミスで失点することにたまたま絡んでいないので、それに絡んだ後にどうするかというのが、一番彼が伸びるポイントだと思っているので、非常にアグレッシブによくやってくれているなと思います。
Q:杉岡選手がJ2初ゴールを決めましたが、ゴールを含めて彼のプレーをどう評価されるでしょうか?
A:まあ普通でしたよ(笑) まあどうしても新しい選手がああやってゴールを決めると、何となく皆さんの明日の新聞紙面をにぎわす格好のネタだと思いますけど、「じゃあどこを目指すの?」と言ったら、例えば今18歳でブンデスリーガでオレがよく行っているライプツィヒの選手とか、シャルケの選手だとディフェンダーで20番で左利きの選手(ティロ・ケーラー)とか、5万人、8万人のスタジアムの中で普通にピッチに立っている姿というのをずっと思っていて、これよりも何倍ものプレッシャーの中で彼らはプレーしていて。でも、成長させるために使っている訳ではなくて、良いから使っているだけなので、「彼が点を取ったからよくやった」とか、そういう話をこの場であまり言いたくないというか、点を取る、点を取らないというのは結果なので、別に結果が出たから良いとも思わないし、毎日の練習と試合とそれを離れた時間を、常にサッカーに対して良いモノになるように準備しておくのが彼そのものの評価だし、代表に入ろうが入るまいが、試合に出ようが出まいが、そこの軸をブラさないことが、彼が最終的に良い選手になるかどうかというのが、たぶん皆さんがそう思われるのか思わないのかに繋がっていくので、1点取ったことはチームとしても彼個人としても素晴らしかったですけど、もっと見る目のレベルと言うか、求めるもののレベルを上げないと、「ああ、これで良かったんだ」とアイツが思った瞬間に成長の速度は遅くなっていくと思うので。だから、たぶん聞いてもあまり色々な答えはできないヤツなので、逆にスルーしてあげた方がいいかなという風に、オレ個人的には思いますけど。
Q:今ちょっとブンデスリーガのチームが出てきましたけど、試合前にブレーメンとの育成年代の提携という発表があって、そこで社長とオッツェさんの間で「湘南にも良い選手がいれば」という話にもなったんですけど、ブレーメンとの提携というのはチームにとって刺激になるでしょうか?
A:僕個人的には凄く興味がありますけどね。あまりブレーメンの方は行っていないので、"音楽隊"があるのは知っていますけど、それをキッカケに「あっちにも行ってみよう」と思います。
Q:まだまだ攻撃のバリエーションが少ないのかなと感じたのですが、それはどう考えてらっしゃいますか?
A:バリエーションというか、攻撃でチャンスを創る形というのは自分たちが目指しているものなんですけど、もちろんそこでサイドチェンジを入れて、そこからオーバーラップしてとか、オーバーラップのフリをして中央をワンツーで崩すというのが理想なんですけど、その理想に近付くために今努力している訳であって、今バリエーションが全部揃っていたら、練習の中で努力する必要はないじゃないですか。だから、まだまだそういうチーム、そういう段階だということです。その段階を認めた上で、もっとうまくなりたい気持ちを継続してやっていくということが、我々のチームに課せられた課題だと思うので、ああいうバリエーションがもっともっと出るように努力しなくてはいけないという、ただそれだけですね。
Q:その段階は今日の1試合で1つ見えた感じはありますか?
A:試合だけで言うとそうですけど、やっぱり練習の中でやれるようにならないと試合にも出ないし、今日出た課題を自分たちで克服しながら、良い所をさらに伸ばしていくというのが、我々に課されたプロとしての使命だと思うので、そういう形では続けてやりたいなと思います。
以上です。
土屋
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