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J SPORTSのサッカー担当がお送りするブログです。
放送予定やマッチプレビュー、マッチレポートなどをお送りします。

スタッフブログ 2016年10月26日

昌平高校・針谷岳晃選手 ジュビロ磐田入団記者会見 出席者コメント

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本日昌平高等学校にて、同校サッカー部に在籍している
針谷岳晃選手のジュビロ磐田入団記者会見が開催されました。
以下、同会見に出席された方々のコメントと質疑応答をご紹介します。


昌平高校会見1.JPG


(城川雅士・昌平高等学校校長)
改めましてこんにちは。昌平高等学校の城川でございます。本日は本当にお忙しい中、この会見に集まっていただきましてありがとうございます。心より感謝申し上げます。このたび、本校サッカー部所属の針谷岳晃くんが、ジュビロ磐田さんとの仮契約が成立し、入団が内定致しました。先日この同じ場所で松本泰志くんの入団会見も行っておりますが、この松本くん、そして針谷くんと、本校の歴史の中に新たな歴史の1ページを加えていただいたということで、本校のすべての生徒たち、また本校関係者すべてに自信と勇気を与えてくれる、そんな出来事だと思います。


高校時代というのは成長が凄く激しい、大きな3年間なのですが、私はサッカーは本当に素人ですけど、1年生の時から針谷くんを見ていて、試合を見るたびに存在感が増して、僕が「上手に」というのもおこがましいのですが、明らかに成長していっているような感じを凄く実感させてもらいました。そういった意味では凄く努力をして、こういった場に辿り着けたという所で、本人の努力に敬意を表したいと思っています。1つだけ付け加えますと、実は学校の勉強の成績の方なのですが、針谷くんはサッカーだけではなくて、学習の方でも物凄く努力をする生徒でして、入学時からどんどん成績を上げていまして、最近ではクラスでほとんどトップという、クラスで1位の成績を残しています。本当にあらゆる方面に全力で立ち向かい、全力で努力するといった所がこういう結果に繋がったと思いますし、1つの成果が色々な形で出ているのではないかなと思っております。ここまで関わって育てていただいた小学校時代の指導者、また中学校時代の指導者、そしてこの学校で関わっていただいた方、そして何よりもご家族の方に心からの感謝と、また敬意を表して校長からの挨拶に替えさせて頂きたいと思います。本日はどうもありがとうございました。


(加藤久・ジュビロ磐田ゼネラルマネジャー)
改めまして皆さんこんにちは。ジュビロのGMをやっております加藤と申します。今日このように多くの報道関係の皆さま、学校関係の皆さまと、針谷選手の来季のジュビロ入団内定の報告をさせていただけることを非常に嬉しく思っております。本人の方は将来の選択肢として色々な選択肢があったと思いますけど、その中でジュビロを選んでいただいたことに非常に感謝しておりますし、ご両親、ご家族の皆さん、それから針谷選手を育てていただいている学校関係の皆さんにも本当に感謝しております。


我々として、なぜ針谷選手にオファーを出したかと言いますと、よくサッカー選手の良い選手はどういうものかということで、『上手い』『速い』『強い』『賢い』というようなことが言われますけれども、針谷選手はそういう要素を持っている選手であると。『強い』という部分で言いますと、皆さんも「アレ?」と思われるかもしれませんし、パッと見た所は華奢な体ですけれども、我々のチームに練習参加した時、それから本人との色々な受け答えを通じて、気持ちの『強さ』と言いますか、物怖じしないモノを持っているなという風に強く感じました。これはなかなか大事な要素でして、プロになるのは自分の意志というのをしっかり持って、やはり今までのように手取り足取りとはいかず、放っておかれる部分もありますから、そういった意味で自分の人生を自分で創っていくという部分で、気持ちの『強さ』みたいなものを感じますし、それから本人を見ていればわかりますが、非常に明るさと言いますか、前向きさと言いますか、そういうモノを持っていると。そういう要素は非常に大事なもので、我々としては彼が選手で言ったらマスチェラーノというアルゼンチンの選手がいますけれども、中盤でボールを刈り取るような仕事を期待する訳ではなくて、どちらかと言うとイニエスタとかチャビとか、日本で言ったら川崎の大島選手のように、やっぱりボールを持った時にゲームを創ったり、決定的なシーンを創る、そういう要素を期待しております。


この今の体に多少の体の厚みと、そういうモノはこれから付けて行くべきで、これからプロとして長く続けるためには必要だと思いますけれども、今の彼の持っているモノの中で先ほど言った4つの要素というのは、これからどんどん磨いて行けば、日本でもトップクラスになれるという評価を我々はしております。技術、戦術眼、判断力というモノに関してはまったくプロの練習に加わっても、どこかでブレーキが掛かるようなことはまったくなくて、初めて練習参加した時にあれほどスムーズにプレーする選手はそういなかったように記憶しています。そういう意味で彼が将来ジュビロの中盤を、あるいはゲーム自体をコントロールできるような選手として、我々はこのオファーを出そうということになりましたし、本当に我々の期待するプレーヤーになれるという確信を持っております。


先ほど校長先生から「成績も良くなった」という良いお話を聞きまして、たぶんお父さんとお母さんが一番喜んでおられると思いますけれども、そういう要素は大事でして、もう1つ重要なこととして、やはり人にかわいがられるという要素は非常に大事だと思います。ウチにジェイ・ボスロイドという選手がいますけど、彼を非常にかわいがっていまして、もちろん選手として良い選手だということがわかって、フィジカルトレーニングなんかもジェイと2人でやっていまして、ジェイは190センチありますから、凸凹コンビでしたけど、そういった中でもまったく物怖じせずやっていましたし、我々のプロの選手たちからも非常にかわいがられていました。こういう要素はプロとして成功していくために、実は非常に大事な要素だと私は思っています。そういう意味でこれからもちろん課題もあると思いますけど、そういう要素をいかに積み上げていけるかと、自分に足りないものを積み上げていけば、日本サッカーの中心に行ける素材だと思っております。本当に今日はこういう形で皆さんに内定の発表ができたことを喜んでおりますし、今後とも針谷選手の成長に皆さん期待していただきたいと思います。今日は本当にありがとうございました。


(藤島崇之・昌平高等学校サッカー部監督)
皆さんこんにちは。昌平高等学校サッカー部監督の藤島と申します。サッカー部を代表致しましてご挨拶ならびに針谷岳晃の紹介をさせていただきます。まず初めに今回このようなチャンスを戴きましたジュビロ磐田のスタッフの皆さま、本当にありがとうございます。感謝申し上げます。今年度は先日サンフレッチェ広島に内定致しました松本泰志に続き、本校2人目のJリーガーということで、スタッフ一同非常に喜んでおります。また、この杉戸町を中心に地域の方々にも支えられ、また応援していただいている中で、こういった選手が育ってくれたこと、また応援があったからこそ選手が活躍できているという風にも思っております。本当にありがとうございます。


針谷につきましては、技術的な部分は先ほどもお話がありました通り、非常に中学時代からも高かったと思っております。言葉で言うと「ストレスなくサッカーできている」かなと。ストレスなく技術的な面を表現できる選手という風に思っております。あとは華奢な体ですけど、例えばキックの精度や質にしても、ただ精度が高いだけではなくて、自分でシュートが打てるとか、そういった部分が高校年代において非常に良くなった部分かなと思っております。これからプロになっていく上で、また大切な要素を兼ね備えていける人材かなとも思っております。彼自身も高校1年時から高校総体予選、またリーグ戦など公式戦にも数多く出場した中で力を付けてきました。特に高校2年生の頃には、プリンスリーグで強豪のチームと試合をさせていただく中で、本当に飛躍的に力を付けて行った選手でもあると思っております。3年になってからはもちろんチームの中心ということで、高校総体での第3位という結果の原動力ならびにその活躍もあった中で、U-19日本代表にも選出されまして、SBS国際ユースサッカー大会にも参加させていただきました。その中でも加藤ゼネラルマネジャーからもお話がありましたけれども、本当に物怖じせずに海外の選手と対峙しても自分自身のパフォーマンスをしっかり出せた部分と、まだもちろん課題はあったと思いますけど、技術的な部分の要素は出せた部分はあったという所で、また本人とも話をした中でそういう感想がありました。そうやって揉まれながら、このまま成長していく選手なのかなと思っています。


見ての通り、華奢な体というよりも「中学生か?」というような体格ですので、今後で言えばこれが伸びしろになってくれて、フィジカル的な要素は間違いなく今後は成長し得る部分かなと思います。ですので、今後は是非ジュビロ磐田さんの方で鍛えていただきまして、今後の活躍の部分に関しましては先ほど校長からも話がありましたように、本当に色々な人にプレーさせていただいているということに感謝もしながら、その感謝をしっかりプレーの中で表現するという所も大切にしてもらいながら、頑張ってもらいたいなと思っています。


性格的な部分で言っても、どちらかと言えばあまり口数が多いタイプでもないので、プレーの面でチームを引っ張るという状況はずっと持っています。今後も選手権もある中で、本人も高校でやり残したことはチームが掲げている日本一だという意識もあると思いますので、そちらに向けて今は集中している状況でもあります。今後は良い意味でまた注目をしていただきながら、それを本人が良い意味でプレッシャーと感じながら成長できるように、我々も応援していきたいと思っていますし、この残り少ない高校生活の中で私が監督としてやるべきことは、1つでも2つでも吸収できるものは吸収させて、成長できることは成長させて送り出すことだと思っておりますので、また今後とも宜しくお願い致します。本日はどうもありがとうございました。


(針谷岳晃選手)
こんにちは。来季からジュビロ磐田に加入することが決まりました、昌平高校の針谷岳晃です。小さい頃からの夢であったプロサッカー選手を、ジュビロ磐田というクラブで叶えられたことをとても嬉しく思います。また、今まで支えて下さった方々に感謝し、1日でも早く試合に出られるように、日々の練習を真剣に取り組み、人としても成長できるように頑張っていきたいと思います。インターハイでは3位という結果に終わり、とても悔しい想いをしたので、今度行われる全国高校サッカー選手権では、日本一という目標を達成できるように、まずは埼玉県予選を優勝できるように、しっかりと普段から成長していきたいと思います。本日はこのような場を設けていただき、ありがとうございます。これからも応援宜しくお願いします。以上です。


昌平高校会見2.JPG


【以下、質疑応答】
Q:加藤GMと服部強化部長にお聞きしたいのですが、昨年度は大南選手や小川選手を獲られて、今年は藤川選手に針谷選手ということで、高校年代の選手を積極的に獲られていますが、そのあたりのチーム方針と理由という所でお話を伺えますでしょうか?


(加藤GM)
A:僕は先ほど長く話したので、ここは服部部長にお願いします(笑)


(服部強化部長)
A:服部です。こんにちは。私は3年前に強化に入りまして、それまでは大学生をメインに獲得していました。しかし、私たちが考えるプランの中で、やはりチームへの愛というか、そういうモノを育てるためにも、やはり高校生からしっかりと育てて、自分たちの"血の色"というか、そういう選手に育てたいという考えがあり、高校生を最近は積極的に獲るようにしています。高校を卒業する時に大学という選択肢ももちろんありますけど、大学に4年行くつもりでしっかりとプロとして準備してもらうと。大卒1年目と高卒5年目と、どちらが一番力が付いているかということで、プロになるべき選手がどちらを選ぶべきかと言えば、やはり高卒ということで、我々がしっかりと育てるために高卒の選手を獲得しています。


Q:服部強化部長にお伺いしたいのですが、針谷選手を見初めたきっかけを教えていただけますか?


(服部強化部長)
A:先ほど少し話が出ましたが、東福岡の藤川選手を正直最初はリストアップしていまして、その試合を見に、インターハイで広島に行きました。その時にもちろんリストアップしている選手なので、若干東福岡寄りで見ていたんですけど、いざ試合を見始めたら「ちょっと嫌な選手がいるな」と。小さいけど嫌な所というか、相手のスキを突くというか、そういうプレーヤーがいるなと思って、さらに結果として彼がコーナーキックを直接入れるなどという活躍もあり、そこで自分たちも彼を調べ始めまして、その後にU-19のSBSの大会があったのですが、その日本代表の監督の内山さんという方が元々ジュビロの監督だった方で、その方からも「非常に良い選手だよ」というお話がありまして、こちらとしても獲得を考え始めました。


Q:針谷選手に2点質問したいのですが、目標とする選手はどういう選手かということと、自分の武器はどういった所か、ということを聞かせていただけますか?


(針谷選手)
A:今目標とする選手はフロンターレの大島僚太選手です。プレーも少し重なる所があると思いますし、目標にしたいと思います。自分のプレーの特徴はボールを取られないということがいつもやっているベースなのでそれと、得点に絡むという所とキックの精度が自分の特徴だと思います。


Q:針谷選手にお伺いしたいのですが、練習に参加した時のジュビロ磐田の印象と、こうやって会見をされて改めて思った気持ちを教えていただけますか?


(針谷選手)
A:練習参加してみて、周りの人たちも凄く優しくて、ゴハンとかにも連れて行ってもらったりして、凄く馴染みやすかったので、そういうことは初めてだったので嬉しかったです。今思っていることというのは、名波さんの所でやりたかったというのもありますし、そういう面でジュビロを選んで良かったと思います。今は緊張しています(笑)


Q:針谷選手にお聞きしたいのですが、近い所では早く試合に出場したいということですが、その先の将来の目標はいかがですか?


(針谷選手)
A:今の近い目標は今日もU-19が試合をやっていて、自分は選ばれていないですけど、ワールドカップに出られれば自分も選ばれる可能性があるので、今はそこに選ばれるように頑張りたいですし、将来的にはオリンピックだったりA代表の中心になれるような選手になりたいです。


Q:"ハリガヤタケアキ"というのはなかなか読みづらい名前かと思いますが、どういう風に呼んで欲しいかというのはありますか?


(針谷選手)
A:みんなには"タケ"って呼ばれているので、それが一番良いです(笑)


以上です。
昌平高校会見3.JPG


土屋

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