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このブログについて

J SPORTSのサッカー担当がお送りするブログです。
放送予定やマッチプレビュー、マッチレポートなどをお送りします。

マッチレビュー 2016年09月10日

J1-2nd第11節 川崎×福岡マッチレビュー

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J1-2nd第11節 
川崎フロンターレ×アビスパ福岡@等々力陸上競技場
解説:水沼貴史 実況:八塚浩 インタビュアー:高木聖佳


【川崎フロンターレ 風間八宏監督インタビュー(試合後・中継内)】
Q:フロンターレ風間監督に来ていただきました。おめでとうございます。


A:(「ありがとうございます」の口パクをして)
マイク入ってます?


Q:入ってます(笑)


A:入ってます?はい。ありがとうございます。


Q:今日の90分をまずは振り返っていただけますか?


A:色々なことをやってきて、リズム良くはなったと思いますけど、やっぱり我々はもっと水を漏らさないように、もっともっと仕留める所はたくさんありましたので、そういう所はしっかり見ていかなくてはいけないなと。そういう意味ではもう少し楽なゲームになったと思いますけど、そこの所はもう自分たちの中にあるので、そこの所の状況判断と時間の使い方、時間の使い方というのはボールを動かす時間の使い方ですね。そういう所をしっかり、もっともっと高めていきたいなという風に思います。


Q:監督はよく"質"という言葉をおっしゃいますが、今日はかなり高い"質"を見せられたのではないかなと思いました。まだまだ足りない所があったのでしょうか?


A:というよりも、それ以上のものを求めていかなければいけないですし、今日の質でみんなが満足してもらうのでは困ると。やっぱりまだまだミスも多いですし、それからその所の質というのをもっと頭の中で明確化していってもらいたいなと思います。


Q:ハーフタイムには"遊び球"という言葉も出てきました。そのあたりはいかがでしょうか?


A:そのへんは外に逃げないこと、それから"遊び球"を使えることで相手の目と足は止まりますので、そういう所をだいぶ覚えてきているとは思うんですけど、その後の最後の所ですね。最後の所ももっともっと驚きのあるプレーを出してもらいたいなと思います。


Q:また監督はよく「ポジションは関係ない」ということをおっしゃいますが、今日はまさに田坂選手がそれを体現したのかなと思います。今日のプレーはどのようにご覧になってらっしゃいましたか?


A:タサは今こういう状態なので、後ろからボールを持てますし、攻めてもらうために置いたんですけど、本当に言ってから物凄くそれを理解してやってくれましたし、それで今度は逆に自分のプレーに余裕ができて、前でも凄く良かったので、今日は素晴らしいプレーをしたと思います。


Q:迎えられる時も大きな拍手を送ってらっしゃいましたね。


A:本当に彼の戦う所が良かったのと、物凄く落ち着いていましたので、彼の場合はそこの所の質を今ぐらいやってくれれば、もっともっと良くなると思いますので、そういう意味では今日は素晴らしいプレーをしたと思います。


Q:今日のゴールは3つとも素晴らしかったと思います。特に最後のゴールは大久保選手たち3人が絡んで、流れるようなパスワークからフロンターレらしいゴールだったなと思うのですが、いかがでしょうか?


A:そうですね。あれがやっぱり速さと正確性ですね。正確性でできた速さですよね。そういうのをもっともっと出して、もっともっとお客さんやサポーターの皆さんに楽しんでもらいたいと思いますので、またしっかりやっていきたいと思います。


Q:残り6試合。まだまだレベルの高いサッカーを見せていただけると期待していてよろしいでしょうか?


A:僕も期待しています。あとは選手次第なので、そこの所は全員でしっかりやっていきたいと思います。


【アビスパ福岡 井原正巳監督インタビュー(試合後・中継内)】
Q:まずは今日の試合を振り返っていただけますか?


A:我々は最下位という中で、今日は首位の川崎さんが相手ということで、前半は少し守備的に入りながら、もうちょっとプレッシングを前から行けるような状況を作りたかったのですが、ちょっと引いてしまったかなと思っています。ただ、大きなピンチというのはなかったんですけど、セットプレーからやられてしまって、後半システムを変えて取りに行かなければいけないという所で、我々の後半の45分というのは本当に首位の川崎さん相手にも、ゴールを目指してという姿勢は最後は出せたのではないかなと思っています。


Q:まず最初の失点シーンは非常に痛かったと思いますが、わかっていた中でやられてしまったのかなと思います。あの失点シーンはどのように振り返られますか?


A:セットプレーからの所は川崎さんの狙いも理解していましたし、そこで一瞬離れた所とキッカーの精度とピンポイントで合うという所を警戒していただけに、少し残念ではありますが、もちろん首位の川崎さんはJリーグでナンバーワンの得点力を誇っていますから、1失点というのはしょうがないなという所はありますね。やっぱり2失点目、後半のこれからという所の2失点目は非常にチームにとってはダメージがあったのかなと思います。


Q:前半は「押し上げろ」という声が非常に聞こえてきましたし、ハーフタイムも「受け身になるな」という言葉もありました。ハーフタイムは具体的にどんな修正ポイントを出されていたのでしょうか?


A:もう少し今日のシステムの中でも、前から思い切ってプレッシャーを掛けて奪いに行くという形を採りたかったのですが、どうしても行ってもボールを動かされて剥がされるという所で、選手も「それだったら行かない方が良い」という形で、少し後ろに引っ張られてラインが下がってしまったので、そこは私の前半の入り方のミスだったのかなと思います。イメージ的にはもっと前から行きたかったんですけど、そこができなかった分だけちょっと引いてしまったかなと。ただ、オープンプレーの中では川崎さんもやはり私たちを崩すのに非常に苦労されていましたし、最終的にはしっかりと守れていたので、それだけにあの失点というのは少し悔やまれます。


Q:4バックにしてからかなりリズムを取り戻したようにも見えました。どんな狙いで4バックにシステムを変えられたのでしょうか?


A:やはり後半はもう点を取らないといけないという所で、少し中盤の人数を増やして前から行く姿勢というのを見せないとゴールを奪えないと思ったので、その形というのは作れたと思います。ただ、2点目と3点目を取られて、本当に川崎さん相手の3失点というのは厳しいなという所はありましたけど、選手は本当に最後まで90分間ゴールを目指して、首位の川崎さん相手に1点返した、また2点目を取るチャンスがあったということは、必ず次に繋がると思いますし、後半ぐらいのボリュームがあれば残りの6戦に必ず繋がると思いますし、1つ勝てば連勝という流れにもなるのかなと思っています。


Q:残り6試合の中で、3試合が残留争いのライバルとのゲームになります。そのあたりを含めて、今後に向けて一言お願いします。


A:まずは本当にサポーターの皆さんには、勝てないこういう状況の中でも大きな声援を送ってもらっていただいているので、本当にありがたく感じていますし、そのサポーターの皆さんのためにも残り6戦、最後の最後まで我々は諦めずに、そしてまず1つ勝って流れを変えて、可能性がある限り戦い続けて、残留という目標が達成できるように頑張りたいと思います。


【川崎フロンターレ 谷口彰悟インタビュー(試合後・中継内)】
Q:非常にフロンターレらしいサッカーを見せられたんじゃないですか?


A:そうですね。前節は情けない試合をやってしまったので、今日は入りから自分たちらしく強気で行こうということで試合に臨めたので、良かったと思います。


Q:貴重なゴールシーンを振り返っていただきたいのですが、中村憲剛選手からのコーナーキックのボールをヘディングで決めていきました。


A:やっと決められたという感じですかね。良いボールが凄く来ていたんですけど、なかなか決めることができなくて、「今日は絶対に決めてやろう」という想いが強かったので、うまく決められて良かったです。


Q:おっしゃった通り今季初ゴールですが、この初ゴールがチームにとっても大事なゴールになりましたね。


A:本当に厳しいゲームが続く中で、セットプレーから点が取れるというのは強みになってくると思うので、そういうチームの武器になっていけたらいいかなという風に思っています。


Q:首位をキープする大事な勝ち点3となりました。今後に向けてサポーターの皆さんへメッセージをお願いします。


A:1試合1試合戦っていくだけだと思うので、目の前の試合にしっかり集中しながら、最後に笑って終われるように、チーム一丸となって頑張っていきたいと思います。応援宜しくお願いします。


【川崎フロンターレ 中村憲剛インタビュー(試合後・中継内)】
Q:まずは今日の試合を振り返っていただけますか?


A:彰悟が言った通り、前節ここでみっともない試合をしてしまったので、今日は必ず皆さんの前で勝ち点3を取るということで、みんな気持ちが1つになって最後までやれたと思います。


Q:後半の立ち上がり、非常に良い時間帯での追加点となりました。ゴールシーンを振り返って下さい。


A:足を振ったら、当たって入りました。


Q:GKが弾いた所を、諦めずにもう一度足を出すという姿勢が見えました。


A:ちょっと恥ずかしいね(笑) けど、ゴールはゴールなので、最後まで諦めずにやった結果だと思います。


Q:これで中村憲剛選手は今季7ゴール目。2006年以来の二桁ゴールも視野に入ってくるんじゃないかなと思いますが、いかがでしょうか?


A:やめてって、そういうの。そういうのいらないから(笑) 俺はもう。得点を取る人はいっぱいいるので、俺はそのこぼれ球をなるべく狙うようにします。


Q:これで首位をがっちりキープです。今後に向けて一言お願いします。


A:前節もそうですし、ここから残りはどの相手も色々な状況の中で、色々な順位の中でやってくる相手なので、簡単な試合は1つもないし、今日も実際後半にはちょっとピンチもあったので、まだまだ自分たちで締める所はいっぱいあると思います。ただ、やっぱりここまでも皆さんと一緒にやってきたので、残り6つも1つ1つ、まず次は大宮でアウェイですけど、たくさんの人が来てくれると思うので、そこでまた一緒に戦って勝ち点3を取って、前に進みましょう!


【水沼貴史氏のレビュー】
(川崎)
点の取り方も本当に素晴らしかったですし
失点のシーンはどうしても緩さが出ましたけど
あそこをしっかりと完封で終えられれば盤石かなという気はしますね。
見ていて楽しいというか、崩し方の色々な形を持っているなと。
コンビネーションとか個の力もそうですけど本当に素晴らしいですね。


今日みたいに3点取った後の失点が隙なんですよね。
そこをしっかりと締めていくことができれば
勝利の確率は高いかなと思います。
ちょっとケガ人が出てきていますけど
補えるだけの戦力はいますし
今日の田坂も3バックがやれたり、ワイドができたり
色々なタイプ選手がいるので見ていて楽しいです。
大島とエドゥアルド・ネットのボランチの安定も素晴らしいですし。
今年は攻守においてのバランスがいいんじゃないですか。
今までは攻めは凄いけどディフェンスはちょっとみたいな所がありましたが
今年は優勝を狙えると思います。


風間監督の理想は高いです。
「どこに理想があるのかな?」と僕もわからないくらい
高い所にありますから、それを選手が体現するのは大変だと思います。
ただ、それを選手たちができるという風に監督としては思っていると。
それを体現させてあげたいという風にも思っているので
ますますこのチームは楽しみですね。


監督の言っていた言葉通り
「水を漏らさない」ようにしないといけないですね。
1試合1試合シビれる戦いが続くと思いますが
そういうものを乗り越えていけばいくほど
強さというものは増していくと思いますし
タイトルへの道が近くなっていくと思います。
こういうゲームを体験すればするほど
今後のフロンターレにとっても非常に重要なものになると思います。


(福岡)
最後は駒野の良さも出ましたし、ウェリントンの高さも出ましたが
チョン・ソンリョンのスーパーセーブも出てしまいましたね。
もちろん結果が出るスポーツですから
厳しい状況は変わらないと思うんですけど
今日も途中からシステムを変えてゴールに向かって行く姿勢は見えて
1点も取れましたし、追い付くことはできなかった中で
ああいうプレーを続けて行けば何とか活路は出てくるような気はします。
相手に合わせ過ぎるという点も今の福岡にはどうなのかなと。
勝ち点1も大事なんですけど、自分たちが躍動できるような
戦い方ができれば良いのかなと思います。


ゲームの進め方も粘り強くやっているのに
セットプレーでやられてしまうと。
後半も「行くぞ」と思った時にすぐ失点してしまったと。
やっぱりゲームの運び方は考えないといけないかなと思いますね。
流れというのが1つの勝利で変わることはありますが
それを手繰り寄せるのが大変ですね。
ただ、形うんぬんよりも「行くんだ」という姿勢が見えたことが
何よりではないでしょうか。


ボランチの所がどうしても空いてしまったかなという気がします。
ダニルソンは1対1の局面での珠際の強さはあるんですけど
彼が球際で勝負できる回数が少なかった気がするんですよね。
引っ張られたり、相手の外し方が上手かったりとかで
コンタクトをさせてもらえませんでしたよね。
ですので、彼の良さが出なかったかなという気はしました。
ただ、後半は4-4-2にして人の距離が良くなったので
プレッシャーも掛けやすくなりましたし
コンビネーションというのも作りやすくなったと思います。
まずは次節の湘南戦ですね。
リフレッシュしろと言っても、なかなか簡単に行かないと思いますが
もう後は心理的にしっかりしたものがないと苦しくなりますからね。


【Jリーグブログ的データ】
J1-2nd第11節@等々力陸上競技場
川崎フロンターレ 3-1 アビスパ福岡

入場者数:23,759人 天候:晴、弱風
気温:26.9度 湿度:83%
主審:廣瀬格
副審:唐紙学志、村上孝治
第4の審判員:細尾基


《得点者》
<川崎>
29'谷口彰悟①(アシスト:中村憲剛)
49'中村憲剛⑦
60'大久保嘉人⑮(アシスト:小林悠)
<福岡>
85'平井将生①(アシスト:三島勇太)


《選手寸評》
(川崎)
GKチョン・ソンリョン
本人は最後のファインセーブを喜ぶより、触っていた失点シーンを悔やんでいるはず
DF田坂祐介
守備でさらされるシーンはほとんどなし。前への積極性も十分のハイパフォーマンス
(→82' MF森谷賢太郎)
ボールを動かして時計を進めるにはうってつけの人材
DFエドゥアルド
やや相手を引き付け過ぎるシーンも。もう少し各局面をセーフティにやっても良いか
DF谷口彰悟
2度あった決定機の後者を沈め、待望の今シーズン初ゴールを叩き出す
MFエウシーニョ
チャンスに絡む回数はいつもほど多くなく、アシストのチャンスも三門に阻まれた
MF大島僚太
後半は疲労の色を隠せなかったが、改めてチームに欠かせない存在感を発揮
(→90+1' FW森本貴幸)
久々にリーグ戦の等々力へ帰ってきたことが何よりの収穫
MFエドゥアルド・ネット
3点目は彼が起点。縦に入れるスイッチのパスはチームの大きな武器
MF車屋紳太郎
4バック時よりベースポジションが高いことで、攻撃での恩恵を受けることに成功
FW小林悠
3点目のアシストはパーフェクトも、自身のゴールが欲しかったのは間違いない
(→86' MF武岡優斗)
守備面でチームを落ち着かせる選手として確固たる地位を築いている
FW大久保嘉人
5本のシュートを放つ積極性が1ゴールに。嗅覚が戻りつつあるか
FW中村憲剛
完璧なアシストに狡猾なゴール。2得点に絡んで試合を決定付けた


《選手寸評》
(福岡)
GKキム・ボムヨン
2失点目はダニルソンとの意思疎通を欠いた。あとの2失点はノーチャンス
DFキム・ヒョヌン
1失点目はその前にも谷口を外していたことを考えてもしっかり対処したかった
DF濱田水輝
ラインを後方に引き込む格好で対応も耐え切れず。統率者として悔しい90分間に
DF冨安健洋
局面でも川崎に堂々と対抗。17歳とは思えない冷静なプレーが光る
MF駒野友一
後半の終盤はようやく持ち味を発揮も、経験から考えればもっとできるはず
MF三門雄大
まさに孤軍奮闘。彼の意欲と推進力にチームメイトが付いて行きたい所
MFダニルソン
2失点目は言い訳のできないイージーミス。結果的に試合を壊してしまった
(→67' MF三島勇太)
アシストも含めてたびたびチャンスを演出。J1でのプレーにきっちりアジャスト中
MF亀川諒史
前半にあったクロスをしっかり合わせるような正確さと慎重さが欲しい
MF城後寿
守備に追われる時間が長く、攻撃で貢献することはほとんどできず
(→67' FW平井将生)①
簡単ではないシュートで今シーズン初ゴール。チームに勢いをもたらした
MF為田大貴
積極的な姿勢と冷静さを結び付けられれば、もっと数字としての結果が出てくるはず
(→74' FWウェリントン)
高さと強さを込めたへディングもチョン・ソンリョンに掻き出された
FW金森健志
今日のような展開で1トップはやや酷か。味方のフォローに恵まれず


再放送スケジュールは
9月17日(土)午前5:45~午前8:00 J SPORTS 3
となっています。
是非このマッチレビューと共に再放送もお楽しみ下さい!


土屋

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