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J SPORTSのサッカー担当がお送りするブログです。
放送予定やマッチプレビュー、マッチレポートなどをお送りします。

マッチレビュー 2016年07月31日

J1-2nd第6節 湘南×川崎マッチレビュー

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J1-2nd第6節 
湘南ベルマーレ×川崎フロンターレ@Shonan BMWスタジアム平塚
解説:林健太郎 実況:八塚浩 インタビュアー:安田美香


【湘南ベルマーレ 曺貴裁監督インタビュー(試合後・中継内)】
Q:まず今日はどんなことを選手に伝えて、試合に臨んだのでしょうか?


A:フロンターレさんは今、日本で一番攻撃力のあるチームだと思いますし、良い選手もたくさんいる中で、「我々が勝つとしたら」という話で1つの方法論を授けて前半からやって、その戦い方に関しては後悔はないですし、最後は0-1とか0-2で行っていれば、同点や逆転にできたかもしれないですけど、"たられば"の話ですし、今日やった結果は全部自分の責任だと思っているので、選手は良くやったと思います。


Q:立ち上がりから「とにかく前へ思い切って行くんだ」という覚悟が伝わってきましたが、そのあたりはいかがでしたか?


A:そういう言い方をしたら、別にサッカーなので、戦争に行く訳ではないので、スポーツをやる上でアグレッシブに戦うというのは、僕は勝負ももちろんありますけど、凄く大事だと思っているし、フロンターレさんには本当に堂々と戦ってもらって、本当に我々はチャレンジするだけでしたけど、フロンターレさんの戦い方にも凄く感謝しています。


Q:前半は0-1で折り返しましたが、後半に向けてはどんな指示を送ったのでしょうか?


A:そのままこの流れで、残り15分や20分は相手の足が止まった所にというプランを持っていましたが、ちょっと結果的に2つのピンチで入れられるような形になって残念でしたけど、よく諦めずに最後までやったと思います。


Q:3点差からラストは1点差まで縮めました。奪って出ていく回数というのは増えたと思いますが、いかがですか?


A:本当にゴールを守るのではなくて、ボールを奪って、早く相手陣内に入るというのはずっと我々として大事にしてきたことなので、見ている皆さんからしたら「何でシュートが入らないんだ」とか色々あると思いますけど、そのプロセスについては後悔していないし、俺の責任だと思います。


Q:今週は選手同士の距離感を大事にトレーニングされてきたと思いますが、そのあたりはいかがでしたか?


A:前半から悪くなかったと思います。相手のパス回しに対して、最後まで粘り強くという所も含めて、良くやったと思います。


Q:次節はアウェイで浦和との対戦です。抱負をお願いします。


A:なかなか次のことを考えられないですけど、しっかりやります。


【川崎フロンターレ 風間八宏監督インタビュー(試合後・中継内)】
Q:まずは今日のゲームを振り返っていただけますか?


A:もっと差が付いたゲームにもなりましたし、3点じゃなくて倍ぐらい取れた試合でもありましたし、逆に3-3に追い付かれてもおかしくないようなゲームでしたので、そのへんはクオリティの所をもっともっと上げなくてはいけないなという風に思った試合でした。


Q:得点シーンの崩し方も選手たちは素晴らしかったと思いますが、相手を見て本当に一番良い判断というのを選択し続けていたように見えましたが、いかがですか?


A:もう少しし続けて欲しいですね。後半は特に何本もあったんですけど、敵を見ていないで、何回も最後の所で全く敵のプレッシャーがないんですけど、そこで引っ掛かっている場面が凄くあったと。ラストの所の丁寧さがないと。そういう所の方がもったいなかったですね。あのぐらいの攻撃はもちろんできるんですけど、それをもっともっとクオリティを上げなければいけないと。それからどの選手が出てもやっぱり自分の個性を出して、そこの攻撃の所に行けなければいけないという所では、もっともっと試合を想定する基準を、練習の中で上げて行って欲しいなと思います。


Q:2-3で勝利ということですけれども、今お話を伺っていると、そういった反省点の方が先に挙がって来るような印象だったのでしょうか?


A:そうですね。もちろん自分たちの計算通りに行かなくても良いんですけど、やっぱり「もっと自分たちができるはず」と、そう思って色々な選手を出したりしていますので、そういう意味では悪くはなかったですし、勝つことが凄く大事ですけど、我々のクオリティはそこで止まるものではないので、逆にちゃんとこういうゲームを自分たちが進化するためにしっかり使っていきたいと思います。


Q:ここ15試合負けなしとクラブの記録も更新されています。本当にここまで選手たちとやり続けてきたことが、今の内容や結果共に現れているのではないかと思いますが、そのあたりはいかがでしょうか?


A:その通りだとは思います。選手たちはそこの所を意識して、自分たちが面白いようにやっていると思います。ですけど、このサッカーというのは1年間やれば誰もそれでは満足しなくなるので、もう1つ上げなくてはいけないと。常に常に、1試合1試合、自分たちが全力で戦って、その次にまた1つ上を目指さなければいけないというのがサッカーですから、止まらずにやっていきたいと思います。


Q:次節はホームで甲府との対戦です。抱負をお願いします。


A:本当に一戦一戦、今日よりも次の試合の方が良い状態で、あるいは良いプレーが見せられるように、しっかりサポーターの期待に応えられるように戦いたいと思います。


【川崎フロンターレ 車屋紳太郎インタビュー(試合後・中継内)】
Q:自身リーグ戦初ゴールとなる先制点でした。今のお気持ちを聞かせて下さい。


A:本当に50試合近く出て、まだ1点も取れていなかったので、どうしても1点が欲しかったですし、これがチームの勝利に結び付いたので、良かったかなと思います。


Q:ゴールシーンを振り返っていただけますか?


A:あそこの勝負の所はいつも練習でも意識してやっているので、積極的に仕掛けた結果が得点に繋がったかなと思います。


Q:自ら仕掛けてフィニッシュまで持って行きましたね。


A:前の湘南戦でも何度かあそこの場面で行けていたので、今日も積極的に行こうと思って、それがうまく行ったかなという感じです。


Q:そして2試合連続となるアシストも決めましたね。


A:本当に(大久保)嘉人さんからアシストは凄く要求されていたので、今日も今シーズン2度目ですけど、良かったかなと思います。


Q:これでさらに今後への弾みが付いたのではないですか?


A:チームとしても僕自身もどんどん良くなってきているなという実感はあるので、もっとチームの力になれるように、もっと練習から努力していきたいなと思います。


【川崎フロンターレ 小林悠インタビュー(試合後・中継内)】
Q:6試合連続ゴールで、レジェンドのジュニーニョ選手を超えてのクラブ新記録達成となりました。そのことについてはいかがですか?


A:そうですね。それは素直に嬉しいです。


Q:ゴールシーンを振り返っていただけますか?


A:(橋本)晃司くんが本当に素晴らしいボールを上げてくれたので、うまく飛び込めたなと思います。


Q:フリーでのヘディングシュートということで、まさに狙い通りといった所だったのでしょうか?


A:そうですね。いつも入るポジションではない所に、(谷口)彰悟と話し合って変えて入って、そうしたらフリーで入れたので、あとはもう入れるだけでした。


Q:今季12得点目ということで、二桁ゴールを記録していますが、やはり手応えを感じてらっしゃいますか?


A:そうですね。点が取れていることは良いことですし、何よりチームが勝てていることが一番良いことなので、ゴールが勝利に繋がって良かったなと思います。


Q:中村憲剛選手が「小林選手は俺や大久保選手が背負っているものを、少しずつ背負おうとしている」と以前コメントしていましたが、そのあたりはやはり意識されていますか?


A:そうですね。いつまで経っても憲剛さんとヨシさんに頼ってばかりじゃいられないので、自分も引っ張っていくつもりでやっています。


Q:最後にサポーターにメッセージをお願いします。


A:今日も熱い応援ありがとうございました。次も厳しい戦いが続くので、是非応援宜しくお願いします。


【林健太郎氏のレビュー】
(湘南)
どちらかが一方の良さを消しに掛かるというよりは
お互いが自分たちの良さをどんどん出していこうという試合でしたから
本当に見応えがありましたね。本当に面白かったです。
真っ向勝負で川崎と戦ってくれて
曺監督が倒れ込むシーンなんて相当な覚悟を持って
今日の試合に挑んでいたんだなという気持ちは伝わりましたし
インタビューの表情を見ていても
勝たせてあげられなかった悔しさが凄く伝わってきて
「凄く良いものを見せてもらったな」と、こちらが感謝したいぐらいですよね。


後半が始まってすぐに2点を取られたのが
「この試合を決めたかな」という感じになってしまいましたけど
それ以外の所ではトータルで見ると
前半から凄く良い戦い方をしていたなと。
首位のチーム相手に一歩も引くことなく
アグレッシブにいつも通りに戦っていたなと。
1点差まで追い上げて、そこから勢いが出て
攻め続けるというのは良くあるんですけど
最初からこうやって飛ばして前に出ていて
ここまで相手を追い込めるというのは凄いなと素直に思いました。


欲を言えばバイアのヘディングが
クロスバーに当たった時間帯で2点目が取れていれば
展開は変わっていたかもしれないですよね。
しかし、ゴールシーンのバイアは強かったですね。
完全に上から叩いていましたから。


今日交替で入った大竹、長谷川、ウェズレーも
かなり流れを変えていましたし、際どいシーンを創っていましたし
明らかにこの3試合とは違う負け方だったので
本当に次に繋がる試合だったと思います。
何かのキッカケになるのかなと思いますね。
今日は2点取ることもできましたし、あとは結果ですね。
むしろ上位と当たる方が良いゲームができる感じもします。
前に行く姿勢は前面に出ていたので
ブレずにこのままやり続けて欲しいですよね。


もちろん勝ち点1でも取れればより自信にはなったと思うんですけど
今日のこの戦いには負けたとはいえ、自信を持って良いと思います。
何よりも今日はこれだけのサポーターが見に来てくれていた中で
その人たちの胸を打つようなプレーは確実にしていたと思うので
そういう方たちも「また見たいな」と思ったのではないでしょうか。


(川崎)
車屋はまだリーグ戦でゴールを取っていなかったんですね。
これは本当に嬉しいでしょう。
彼のスピードは本当に魅力ですね。
前を向いて1対1になれば、高い確率で縦に突破できますから
小林は「チームの中心という自覚もある」というコメントもしましたけど
非常に頼もしいですよね。
本人も連続ゴールはそこまで意識していないと思いますけど
今は凄く自分のペースでプレーできているのかなと思いますね。


2点目の場面は大久保も常にあそこに入ってきていますよね。
あそこが一番点の取れる所で
マイナスに入っていく選手もいるんですけど
ディフェンスもそこを警戒するので
大久保はいつも逆を取りに来ていますよね。


もうどこが川崎を止めるのかという感じになってきましたね。
風間監督も「クオリティ」という言葉を使っていましたけど
そこで一番こだわる所だと思います。
そこで後半に3点目を取った後に
何回かチャンスになり掛けたけれども
シュートまで行かなかったという部分が
納得の行かなかった部分なのかなと。


もちろん大島とエドゥアルド・ネットがいて
中村が1個前の方が相手にも脅威になると思いますけど
大島がいなくても勝てますし
大塚も橋本も技術がある選手なので
そのあたりが周りの要求するレベルに合ってくると
より怖い存在になってくると思います。


浦和にファーストステージは負けていますから
次の対戦まで無敗が継続していれば盛り上がるでしょう。
ただ、浦和戦ばかりを見据えていると
甲府や鳥栖に足元をすくわれかねないので
その2つにどうやって勝ちに行くかも見ものですよね。


【Jリーグブログ的データ】
J1-2nd第6節@Shonan BMWスタジアム平塚
湘南ベルマーレ 2-3 川崎フロンターレ

入場者数:14,096人 天候:晴、弱風
気温:26.7度 湿度:87%
主審:家本政明
副審:山口博司、清野裕介
第4の審判員:清水崇之


《得点者》
<湘南>
63'大竹洋平①(アシスト:長谷川アーリアジャスール)
90'アンドレ・バイア②(アシスト:大竹洋平)
<川崎>
32'車屋紳太郎①(アシスト:中村憲剛)
48'大久保嘉人⑬(アシスト:車屋紳太郎)
60'小林悠⑫(アシスト:橋本晃司)


《選手寸評》
(湘南)
GK村山智彦
1失点目はニアを抜かれた仙台戦の残像があったか。キックも不安定さを露呈した
DF岡本拓也
車屋と橋本の対応では後手を踏むシーンが多々。1stでの対戦時ほど攻撃に掛かれず
DFアンドレ・バイア②□
今のチームでは最も得点の匂いを漂わせる。同胞を頭1つ上回ったゴールは衝撃的
DF三竿雄斗
明らかに外れたミドルへのトライなど、攻撃時に以前の繊細さが消えつつある印象
MF藤田征也
攻撃面での特徴は出たが、失点シーンに象徴された通り車屋の対応へ苦慮
(→61' MF長谷川アーリアジャスール)
投入直後にいきなりアシスト。難しいシュートだったが最後のボレーは悔いが残る
MF下田北斗
開始直後と終了直前にミドルを放つ。以前より期待感が格段に増している
MF石川俊輝
守備での貢献とバランス維持は水準を保つ。相手の縦パスへの出足は群を抜いていた
MF菊池大介
ボールが入った時には一定の仕事も、3失点目は小林に前へ入られた
MF高山薫
スプリントと運動量はデフォルトも、前半の決定機はせめて枠に飛ばしたい
MF大槻周平
チーム事情もあるがシャドーでは持ち味を生かし切れない印象も
(→55' MF大竹洋平)
移籍後初ゴールを含めて2点に絡む。指揮官からの檄を結果で示した
FW端戸仁
ここ最近のゾーンに入ったようなフィニッシュワークは出て来なかった
(→66' FWウェズレー)
浮き球でのパスなど意外性のあるプレーも。練習を見る限りは実戦向きの選手か


《選手寸評》
(川崎)
GKチョン・ソンリョン
彼の実力と質を考えれば触っていた1失点目は本人が一番悔しいはず
DFエウシーニョ
この日は水際での守備力も目立った。やや足を痛めていたのが気掛かり
(→75' DFエドゥアルド)
投入された時間と意味を考えると、2失点目の競り負けたシーンはいただけない
DF谷口彰悟
実質3つのポジションをこなすなど、彼の存在がチームの幅を広げている
DF井川祐輔
終盤はラインを押し下げられながら何とか耐え切る。周囲に声を掛け続けていた
DF車屋紳太郎
先制時の"裏街道"は圧巻。左サイドでの突破力は現状で国内随一
MF中村憲剛
1点目も2点目も車屋へのパスは彼から。ケガから早々の復帰はやはり大き過ぎる
MFエドゥアルド・ネット
まさにリンクマン。チームのスタイルと自身のやりたいプレーがフィットしてきている
MF小林悠
攻守に献身性を発揮し続け、ジュニーニョ超えの6戦連発弾でクラブ史に名を残す
MF大塚翔平
ギャップで引き出し、スムーズなパスワークに貢献も決定機には絡めず
(→66' DF武岡優斗)
良い意味でアタッカー時代を忘れさせるような守備でのクローザー感を発揮
MF橋本晃司
クロスバー直撃のFKも小林へのアシストも高精度。定位置を掴みつつある
(→80' MF田坂祐介)
終盤のヘディングは確かにゴールかどうか微妙なシーンではあった
FW大久保嘉人
終始イライラを募らせていたもののきっちりゴールで仕事をするのはさすが


再放送スケジュールは
8月5日(金)深夜1:00~深夜3:15 J SPORTS 3
となっています。
是非このマッチレビューと共に再放送もお楽しみ下さい!


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