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このブログについて

J SPORTSのサッカー担当がお送りするブログです。
放送予定やマッチプレビュー、マッチレポートなどをお送りします。

マッチレビュー 2016年05月01日

J1-1st第9節 柏×神戸マッチレビュー

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J1-1st第9節 
柏レイソル×ヴィッセル神戸@日立柏サッカー場
解説:三浦淳寛 実況:桑原学 インタビュアー:中田浩光


【柏レイソル 下平隆宏監督インタビュー(試合後・中継内)】
Q:連勝が伸びた今日のゲームですが、まずは90分から振り返っていただけますか?


A:前半からずっと苦しい展開だったんですけど、選手が本当に1つずつ体を張って、最後まで走り切って何とか勝利することができました。


Q:我々は監督対決としても今日のゲームに注目していましたが、ネルシーニョ監督に対してやりにくかったですか?そうでもなかったですか?


A:最初にゲームがスタートした時に、神戸は予想していたシステムとちょっと違ったので、「そこもあるのかな」というのは一応頭の片隅にあって、選手にもそれは伝えていたんですけど、予定していたのとちょっと違って、そこからうまくリズムが創れなかったんですけど、そこから選手たちがうまく修正してやってくれたのが良かったと思います。


Q:2-0という結果が出ましたが、内容はいかがだったでしょうか?


A:内容的にはもっとやりたいサッカーというか、自分たちの時間帯をもっと増やしたかったですし、ちょっと守備に回る時間帯とか、イージーにボールをロストしてしまうシーンがちょっと多くて、内容的にはあまり良くなかったんですけど、勝てているということは本当に自信に繋がると思います。


Q:今レイソルは本当に若いメンバーで戦っていますが、その中でどんなことに一番気を付けて選手に伝えているのでしょうか?


A:たまたま選んでいる選手が今は若くなっているというだけなので、特に若いからというのはないんですけど、見てもらった通りまずしっかり走って、体を張ってという所はベースにしたいので、これをベースにしながらですね。ただ、もう少しボールをしっかり繋ぎながら、レイソルのアカデミーで積み上げてきたような、もうちょっとボールをしっかり握るようなことはしていきたいなと思っています。


Q:そんな今日のゲームもゼロで終えました。完封が続いているというのはいかがですか?


A:本当に最後まで体を張って、選手たちが自信を持ってやれているというのは、見ていても「大丈夫かな」と気がするくらいにしっかり対応してくれているので、ラインコントロールから本当にみんなが一生懸命やってくれている感じは凄く良いなと思います。


Q:これからシーズン終盤にはレイソルをどんなチームにしたいですか?


A:今はたまたま若い選手が出ていますけど、当然ベテランの選手の力も必ず必要になってきますし、こういう勢いをしっかり保ったまま、終盤まで走り切れればなと思います。


Q:改めてネルシーニョ監督との対戦を終えた感想を聞かせて下さい。


A:ネルシーニョ監督はレイソルで結果を残してくれた偉大な監督なので、そこと勝負をして勝てたというのは本当に嬉しく思います。


Q:次は中3日ですぐ次のゲームが待っていますが、3日間でやらなくてはいけないことはどんなことが頭の中に浮かんでいますか?


A:しっかり選手をリフレッシュさせて、次は甲府なのでしっかりスカウティングをして、次のゲームに備えたいと思います。


【ヴィッセル神戸 ネルシーニョ監督インタビュー(試合後・中継内)】
Q:今日は敵地の柏に乗り込んでのゲームでしたが、まずは90分を振り返っていただけますか?


A:前半は良い内容だったと思います。セットプレーから失点はしましたけど、両チームで分け合った内容だったと思います。後半は我々がスタートするに当たり、前半と変えたかった所は攻撃のクリエイティブなプレーを増やしたいという意味で、そこで交替選手を入れたんですけど、その選手にアクシデントが起こってしまって、また交替をしなくてはいけないという状況になってしまい、その交替でもうシステムを変えようと。4-3-3から4-4-2に変えた訳ですが、またその良くない時間帯に点を取られてしまってからは組織がちょっと乱れてしまったと思います。2点のビハインドでやはり気も焦りますし、点を取りに行かないといけないという所でちぐはぐさが出てしまって、カウンターも食らうオープンな展開になってしまったと思います。


Q:監督もよく知っている選手やチームとの対戦でしたが、今日のゲーム前はどのあたりにポイントを置いていましたか?


A:実力のあるチームに加えて、最近連勝しているチームで勢いもありますし、そういうチームと対戦するに当たって、我々も準備してきたプランというのを遂行しなければいけない、隙を見せてはいけないゲームだったんですけど、内容は先ほど言った通りで、相手は若いチームですけど、非常に技術も高いチームで力のあるチームだと思います。


Q:その若いという意味では、神戸も今日は東選手がJ1デビューとなりましたが、監督も後半途中から起用されました。彼のプレーは監督にどのように映りましたか?


A:試合の状況で彼の本来のポジションではない所にコンバートして使った訳ですけど、そんな中でも彼は自信を持って自分の持っている所、守備の所で球際の強さを見せようという所で、しっかり地に足の着いたプレーをやってくれたと思います。トップチームで出る準備のできている選手の1人だと思います。


Q:次のゲームまで中3日と大変短いですが、この3日間でチームがやるべきこと、やらなくてはいけないことを最後に教えて下さい。


A:3日間ですけど、今まで通り自分たちの次へのゲームプランをしっかりと準備していかなければいけない相手だと思います。ジュビロも良い結果を残している力のあるチームで、調子も出てきていると思いますから、我々のやるべき次のゲームプランをしっかり準備しようと思います。


【柏レイソル 山中亮輔インタビュー(試合後・中継内)】
Q:今日のゴールがJ1初ゴールになりました。あのFKを振り返っていただけますか?


A:本当に良い時間帯に取れたので、チームとしても楽になれましたし、本当に取れて良かったです。


Q:そしてもう1つはレイソルのユニフォームを着て、公式戦最初のゴールということにもなりましたね。


A:そうですね。本当に長い間待たせてしまったので、これからも取り続けられるように頑張りたいと思います。


Q:そのゴールもあってチームは公式戦6連勝ということになりました。今、山中さんの目からご覧になって、チーム状況はどんな風に見えていますか?


A:出た選手がしっかり自分の持ち味を発揮できているので、こういう結果が付いてきていると思いますし、本当にサポーターの応援があったからこそ勝てたので、これからもたくさんの応援宜しくお願いします。


Q:今はチーム状況も大変良いみたいですし、ゴールデンウィークの連戦も歓迎ですね?


A:そうですね。本当に次の試合がすぐ来ますし、このたくさんのサポーターにまた応援してもらえるように頑張りたいと思います。


Q:山中選手にとって今年はオリンピックイヤーですが、モチベーションになっていますか?


A:そうですね。今年はオリンピックもありますし、自分自身飛躍の年にしたいと思いますし、そのために頑張りますので、応援宜しくお願いします。


【三浦淳寛氏のレビュー】
(柏)
終始柏が優位にゲームを進めていた印象があります。
今は攻撃も確かに目立つんですけど
守備からリズムを創っているのかなという感じはしますね。
スタメンもそうですがサブにも優秀な選手がたくさんいますから
選手層の厚さも含めて今後も非常に楽しみです。


山中のFKのゴールはうまく回転を掛けて
ゴール前に落ちていましたし
あれだけ中に人数が入ってきているので
GKも反応しづらいと思いますね。
非常に精度が高かったと思います。
パンチ力のあるシュートも持っていますし
左サイドで良いプレーをしていたと思います。


ここまでの好調はチームをしっかりコントロールする
下平監督の力だと思いますね。
相手のシステムが想定と違うと
選手は動揺する部分があると思うんですけど
そういう部分を一切感じなかったですからね。


攻撃から守備が非常に速くて
ボールロストすることはあったと思うんですけど
もう少し理想としてはボールをしっかりポゼッションしながら
主導権を握るというサッカーをしたいのだと思いますね。
ただ、若い選手がたくさんいるので
連戦でも疲れを感じないのではないかなというのもあります。
この力というのは本物になってきましたね。


(神戸)
神戸の良さが出たシーンは非常に少なかったですね。
堅守速攻型の形には非常に良いモノを持っていますし
もっと相手を自由にさせないプレーも持ち味だと思いますが
それが今日の試合は少なかった感じがしますね。
レアンドロはなかなかボールを触る機会は多くなかったですけど
非常に良いプレーはたくさんしていたと思いますね。


今日はアクシデントもあった中で
そこでちょっとプランが変わってしまったと思いますし
イエローカードが多かったのは気になりますね。
これからヴィッセルが浮上するためには
イエローカードとケガ人を少なくするのが大事ですよね。


高橋峻希の決定機のシーンは神戸らしいカウンターだったと思います。
ああいうシーンをもっと見たかったですよね。
ただ1つ勝てばまた上位に行ける可能性はありますので
またこの試合を分析して次の試合に向かってもらいたいですね。


【Jリーグブログ的データ】
J1-1st第9節@日立柏サッカー場
柏レイソル 2-0 ヴィッセル神戸

入場者数:11,382人 天候:晴、中風
気温:20.5度 湿度:52%
主審:中村太
副審:宮島一代、岩田浩義
第4の審判員:福岡靖人


《得点者》
<柏>
15'山中亮輔①(FK)
53'伊東純也②


《選手寸評》
(柏)
GK中村航輔
高橋峻との1対1をファインセーブで凌いだ場面がゲームの流れを創った
DF鎌田次郎
カイオに続いて渡邉も完封。サイドバックとして新境地を開拓しつつある
DF中谷進之介
練習でほぼほぼやられていたレアンドロへ成長を見せ付ける90分間に
DF中山雄太
一度の破綻もなし。前節のSBに続いてCBも完璧にこなしてみせた
DF山中亮輔
オーバーラップは決して多くなかったが貴重な先制弾はJ1初ゴール
MF伊東純也
前目だとゴールに向かう回数も自然と増える。2点目はストライカーのそれ
MF茨田陽生
ペドロへのタックルを筆頭に守備面での貢献度が高かった
(→71' MF大谷秀和)
77分には裏へ抜け出してチャンスメイクも。本人曰く「3セーブ目」を記録
MF小林祐介
中盤で激しく相手を潰す。もはや欠かせない主力としての躍動が続く
MF武富孝介
チャンスに絡む意識はあったが今日はやや周囲の好調に乗り遅れた印象も
(→80' FW田中順也)
伊東と武富を攻守で上回らないと出場機会を得るのは難しい流れ
FW中川寛斗
プレスの献身性はもちろんギャップで受ける達人。2点目を呼び込むスルーパスも
FWディエゴ・オリヴェイラ
体の強さが攻守両面で光る。いよいよ完全にJリーグへ順応した感も
(→85' FW大津祐樹)
現状の立ち位置ではゴールという結果のみが求められる


《選手寸評》
(神戸)
GKキム・スンギュ
ファインセーブもあったが2失点目の飛び出しはやや判断を誤ったか
DF高橋峻希
結果論ではあるものの前半の決定機逸が試合を大きく左右した
DF岩波拓也
CKから惜しいヘディングもあったがビルドアップ時のミスも散見
DF伊野波雅彦
深く切り返されるなどオリヴェイラとのマッチアップは分が悪かった
DF相馬崇人
前半からチームの数少ない推進力として機能も後半途中でベンチへ退いた
(→67' DF東隼也)
Jリーグデビュー戦も堂々たるパフォーマンスで持ち味を出し切った
MF前田凌佑
インサイドハーフで起用されたが攻守に存在感を出せず45分で交替に
(→46' MF松下佳貴)
間違いなく大事な戦力だけに負傷交替は気掛かり
(→56' FW松村亮)
後半のアタッカー陣ではドリブルの切れ味で最もチャンスの可能性を感じさせた
MF三原雅俊
4-3-3時には自身の両脇を中川とオリヴェイラに使われ続けてしまった
MF藤田直之
ロングスローも一度きり。得意のセットプレー自体をチームとして獲得できず
MF渡邉千真
とんでもないスルーパスを高橋峻に通したがその他は沈黙が続いた
FWペドロ・ジュニオール
最近の躍動感はほとんど出せずにチャンスを最後まで生み出せなかった
FWレアンドロ
中谷と中山に封じられフラストレーションの溜まる90分間を強いられた


再放送スケジュールは
5月3日(火)午前8:15~午前10:30 J SPORTS 3
となっています。
是非このマッチレビューと共に再放送もお楽しみ下さい!


土屋

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